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タイトル名 |
ゼロの焦点(1961) |
レビュワー |
王の七つの森さん |
点数 |
9点 |
投稿日時 |
2006-04-06 00:11:04 |
変更日時 |
2006-04-06 08:56:34 |
レビュー内容 |
最後の海辺の断崖でのたね明かし、犯人の自殺、各地名所案内など、テレビの土曜ワイド劇場、サスペンス劇場そのものだし、、、、、冬の日本海、能登、芥川也寸志の音楽といえば、「砂の器」そのものだし、何かマンネリというか、、、、あれっ、まてよ、、、、この作品は1961年で、その頃は、まだワイド劇場はないし、「砂の器」はこのあと10年以上あとの作品だし、、、、、、ということは何かい、この作品が、その後のサスペンス劇場、ワイド劇場、船越英一郎ものの、原型を作り上げたというわけか、、、、、。ということはさておいて、、、、さらに、犯人と動機などは予想しやすいし、どうして久我美子は夫の二重性に気づくかがわかりにくいし、久我の謎解きと高千穂の説明の違いは「羅生門」的だし、、、、ということもさておいて、、、、見終えて、野村芳太郎、松本清張、横溝正史etcなどの、日本的な情念の世界というか、日本的な世界で生きてゆくことの闇というか、、、、、非常に重く、心にのしかかってきます。ちょっとした瞬間の心の闇が滅茶苦茶に甚大な不幸をもたらし、それに押しつぶされてゆくことも。映像としては、最後に加藤嘉さんが自動車に乗った高千穂を追いかけるシーンが、キャメラの位置取りとかいいですね。、、、、それと昭和30年代の東京の風景、裏日本の風景、人々の様子がよく映し出されています。、、、、、、とにかく、何というか、重たい映画でした。 |
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