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タイトル名 |
真夏のオリオン |
レビュワー |
まかださん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2013-08-12 01:23:56 |
変更日時 |
2013-08-12 01:39:26 |
レビュー内容 |
太平洋戦争を題材にした現代の邦画っていうと、どうしても現代の価値観が入った描き方をされてしまい、違和感を覚えてしまうことが多い。 もっとも、全く現代の価値観が入ってなかったら、「それは映画ではなくドキュメンタリーだろ」ということは、自分もイイトシなんで頭では分かってるつもり。 でも、体がついていかないとでもいうか、多少知識がある分、どうしても最初から「ケチをつけたい」という気分で見始めてしまう。
さて、この映画も、もちろん現代の価値観が入っている。 艦長の言葉遣いとか、部下への接し方とか。それと髪型も。 さらに最大の「現代の価値観」は、人間魚雷・回天を艦長が「使いたくない」と思っているところ。 これはない。こんな非人間的な兵器でも、使うために多くの人が苦労して載せているんだし、使うのが命令だし。 でも、これが意外と気にならないんだよね。 終戦間近だし、「戦後を見据えて、こんな考えになった軍人さんがいたかも」と思わされるだけの説得力がある。 妙に日本海軍に甘いアメリカ軍の艦長も、ありえないのかもしれない。 クライマックスで自分は「浮上した瞬間に白旗揚げろ!じゃなきゃ撃たれる!」って心の中で叫んでたけど、そうはならなかったし。 でも、「当時の史実とは違うけど、こういう軍人がいてもいい・いてほしかった」というこの映画のメッセージを受け取れた気がして、自分は最後、結構感動して見終わることができた。 |
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