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伊豆の踊子(1963) - アンドレ・タカシさんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 伊豆の踊子(1963)
レビュワー アンドレ・タカシさん
点数 5点
投稿日時 2009-08-12 12:57:31
変更日時 2009-10-14 15:13:28
レビュー内容
この「伊豆の踊子」は、初老の大学教授が街角で大らかに振舞うアベックを見つめるシーンから始まり、彼の回想として物語が綴られる。大正末期の原作なので、映画のオリジナルシーンだ。その教授の記憶は書生時代の悔恨へ飛ぶ。悔恨ではなく、罪と意識しているのかも知れない。幼いあどけなさが残る踊子と、まだ世事に染まっていなかった書生は純粋に若い男女として意識しあった。当時の階級をまだ明確に理解できない踊子と、理屈は分かっても恋心との間で整理が付かない書生、すべてが分かっている周囲の大人たち。このグラデーションのなかで、旅路を重ねる。書生に気を使いながら曖昧な態度でブレーキを掛ける大人たちに較べて、無邪気さが先行する踊子はどうしようもなく子供であるし、押しも引きも出来ない意味では書生も子供に近かった。温泉宿に多くたむろする娼婦風の女性たちが踊子の未来を暗示する。ラストの岸壁シーンは美しく映るが、書生が自分の無力を意識したうえでの曖昧な逃避であろう。懸命に手を振る踊子と書生の意識のギャップが悲しい。大学教授の視線に戻ったとき、彼の胸に去来したものは踊子との過去を惜しむ気持ちなのか、あるいは、その後の踊子の人生を儚む気持ちかなのか。大正時代の階級意識に消えた淡いラブストーリー。
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