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タイトル名 |
ぼくのエリ/200歳の少女 |
レビュワー |
たくみさん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2016-05-04 22:41:08 |
変更日時 |
2016-05-04 22:41:08 |
レビュー内容 |
前から気になっていた映画をやっと観ることができました。 主人公のオスカー・バンパイアのエリ・エリの下僕と、登場人物の視点からいろいろな形でこの映画を観ることができるのでしょうが、このテーマは一言でいうと「究極の愛」。 オスカーは、最後はバンパイアであることを承知の上で、エリと行動をともにし、長い旅に出るのですが、それは二人にとってハッピーエンドかもしれないけれど、観る者には二人の重く苦しい、北欧の冬空のようにどんよりとした時間の始まりであることがわかる。 しかし、映画の最後のシーン、エリが入っている箱を通しての二人だけにしかわからないモールス信号のやりとりが幸せそうで、痛いほどに微笑ましくもある。 人間とバンパイアの恋なのだからバンパイアとその下僕の関係でしか成り立たない、でもそれでもよいと残酷なエリの求めに応じることをオスカーは選択した。 この映画のリメイク版があって、舞台はアメリカなのだけれども、やはりバンパイアのお話しはヨーロッパ、東欧とか北欧が舞台となっている方がしっくりくるし、悲しいおとぎ話のような雰囲気もある。 エリとなった女優も中性的で登場人物としてのパーソナルに忠実な感じで、この映画を観てから2日たつけれども、いまだにエリの大きな瞳が忘れられない。そしてプールで助けてもらったエリを見るオスカーの笑顔も・・・。しかし、あのぼかしがあるかないかで、映画の見方が大きく変わってしまうので、やはりいかがなものかと思うのだけれども。そういった点も含め、しばらく尾を引く映画となりそうです。 |
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