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英国王のスピーチ - 池田屋DIYさんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 英国王のスピーチ
レビュワー 池田屋DIYさん
点数 7点
投稿日時 2011-09-19 17:11:42
変更日時 2011-09-19 17:18:12
レビュー内容
 ローグさんのあまりの聖人君子っぷりに涙が出てくる。普通気難しくって癇癪持ちでしかも王族なんて扱いにくい患者、どんな医者でも関わり持ちたくないだろう。なのに彼はすべてを受け入れるかのような優しい笑顔で治療を快諾する。金のためでも名誉のためでもなく、戦争から帰ってきて精神を病んでしまった兵士たちを救いたかったという最初の志を今も忘れていないからだ。自分の仕事に対するその真摯な姿勢には頭が下がるし、好感が持てる。
 もうひとつ、彼の人柄がよく描かれているのが道端で喧嘩別れする場面。出自に関する問題はとてもデリケートな上に自分自身に何の責任もないのだから、そこを攻撃するのはルール違反だろう。キレて殴りかかったって許されると私は思う。なのに彼はそのことに関して怒ったり悲しんだりするそぶりを見せず、自宅に帰って奥さんに漏らしたのは、ただ自分の力不足を嘆く言葉のみ。自分がどれだけ侮辱されようとも、まず相手のことが先に立つ。そんな彼だからこそ、王様は照れ隠しを言いながらも治療を再開するために戻ってきたのではないだろうか(ここでもローグさんは嫌味のひとつも言わず、冒頭と同じ微笑で王様を受け入れた)。ライオネルの望む「対等な立場」をバーティが受け入れ、二人が心をひとつにするこのシーンはグッと来るものがあった。
 だからこそ、演説後に二人が「ローグ」「陛下」と呼び合うシーンには悲しくなった。ここのレビューによれば、このシーンは「吃音に打ち勝って演説を成功させたジョージ6世が、名実ともに王となったこと」を表しているらしいけど、私には力を合わせて障害を乗り越えた二人の友情も、身分の差という壁を乗り越えることができなかったと言っているようにしか見えなかった。ジョージ6世が国民に賞賛され、家族との絆を取り戻し、ローグの貢献に対して勲章を与えてハッピーエンド…となっても何か釈然としないものが残ったのはそのせいだったと思う。
 バーティは障害を乗り越えて王となり、その演説で戦時中の国民たちの心を支える英雄となった。それに対し、英国で演劇の舞台に再び立つという夢も叶わず、友人は雲の上の存在となり、豪州人というよそ者としてこれからも生きていかなければならないライオネルは、この物語で一体何を手に入れたというのだろう?
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