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ダイ・ハード - no oneさんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 ダイ・ハード
レビュワー no oneさん
点数 8点
投稿日時 2007-06-25 01:41:43
変更日時 2007-06-25 03:04:52
レビュー内容
新作公開とはいえ、またTV放映かよ(笑)とバカにしつつ最後まで観てしまって、なんだか悔しい。初めての出会いがたぶん小学生に上るか上らないかという歳だったので、懐かしさすら感じた。

昔はそんなに意識してなかったけど、改めて観ると敵役のハンス、すごいキャラクターだ。凶悪さと上品な物腰という組み合わせだけなら他のアクション映画にも大勢いる。しかしこのハンス、なんと中盤でドジを踏んでマクレーンに捕われてしまう。こんな隙だらけのボス役なんて他にいるか? 

しかもそこでとっさに機転を効かせて人質を演じ、情けない命乞いまでして危機を切り抜ける。すぐにマクレーンの罠に引っ掛かって尻尾を出すものの、結果的に窮地を脱し、おまけに新たなガラスの作戦を考案してマクレーンを苦しめる。肉体派のマクレーンに対し、精神力、知力で対抗するハンス。このコントラストは上手い。

そしてハンスがビルから転落する場面、久々に再見して、強烈に記憶に焼きついていることに気がついた。何がすごいってこいつ、自分が死にかけてるのをわかっていて銃を向けてくるのだ。死への恐怖よりも道連れにしてやるという悪意が勝る。アクションなら主役が落ちかけてピンチってときに手を踏みつけるのが悪役の定石だけど、こいつはある意味さらに怖い。情けないようでいて、とことん邪悪。

ある漫画家が魅力的なキャラクターを作るコツを訊かれて、「まず最初に欠点を考える」と答えていたのを思い出した。普通なら長所ばっかり考えてしまうところを、短所を加えることで人間味がぐっと増すのだそうだ。この映画の製作者達はそこのところをよくわきまえている。主役はもちろん、悪役も。弱さを見せることで、弱さを乗り越える強さもまた引き立つ。そういう強さは、とても人間臭い。

『ダイ・ハード』の面白さはそこにあると思う。派手なドンパチである以上に、人間と人間との対決なのだ。銃撃戦も大爆発も装飾でしかなく、核にあるのは人間同士が肉体と精神を限界まで振り絞ってぶつかり合うドラマだ。これで面白くないはずがない。
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