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ラム・ダイアリー - かたゆきさんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 ラム・ダイアリー
レビュワー かたゆきさん
点数 5点
投稿日時 2013-12-05 18:16:36
変更日時 2015-04-26 11:50:39
レビュー内容
真夏のプエルトリコ。潰れかけの三流新聞社で働くためにニューヨークからやって来た、酒好きで女にだらしない男ケンプ。しかしそこはさらに彼の上をいくようなロクでもない記者たちの溜まり場だった。戸惑いながらも新人記者として仕事をしていくうちに、美しい一人の人妻へと出会ったことから、ケンプは島のリゾート開発利権を巡るきな臭いやり取りへと巻き込まれてゆく。テリー・ギリアム監督の往年の怪作「ラスベガスをやっつけろ」を髣髴とさせる、どうしようもない駄目人間たちが巻き起こす馬鹿馬鹿しい騒動に、第三世界での先進国の搾取構造を軽く絡めた社会派コメディ。ジョニー・デップ、たぶんあのラスベガスみたいなぶっ飛んだ世界を(少々、控え目にしつつも)もう一回やりたかったんだろうなー。前半の行き当たりばったりな同僚記者との馬鹿馬鹿しいやり取りは確かに面白かったのだけど、後半から「?」な展開が続き、残念ながら失速しちゃった感は否めなかったです。あの目薬ドラックのエピソードも、恐らくラスベガスっぽい感じにしたかったのだろうけど、完全にストーリーの中で浮いちゃってるし。そして、事態は何にも解決してないのに主人公がとっととアメリカへと帰っちゃうという、「なんじゃそりゃー!」なラスト。前半がそこそこ面白かっただけに、なんとも残念な映画でありました。相変わらず、寝癖ぐちゃぐちゃでもちゃんと様になるジョニー・デップは良かったけどねー。
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