みんなのシネマレビュー
夢売るふたり - ramoさんのレビュー
◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

タイトル名 夢売るふたり
レビュワー ramoさん
点数 8点
投稿日時 2015-05-25 22:20:25
変更日時 2015-05-25 22:20:25
レビュー内容
う~ん、これは何とも難しい作品でした。前半は、だまされた女たちがカウンターにずらりと並んだり、電車内で「仕事」をしている貴也の様子を里子が新聞越しにチェックしたり、里子がだましのシナリオを書いて次々と渡したりと、コメディタッチのシーンも多かったですが、後半からどんどんシリアスな展開で、ズド~ンと重い空気に包まれます。
鑑賞ポイントは、やはり里子の心理描写だと思います。最初は、店が火事で焼けても前向きにバイト、貴也の浮気をきっかけに詐欺を思いつき、重量挙げ選手に関わったあたりから心境が変化する貴也に対する感情、そして最後は本気で他の女を好きになった貴也が刑務所に・・・そしてラスト。最後、里子が見たのはやはり出所した貴也でしょう。そしてラストのあの表情が、貴也に対する感情の終着駅、というように感じました。
途中、ドブネズミやカモメなど、心理を象徴するメタファー的なカットも多く、特に、里子の自慰や生理ナプキンシーンは、子供と仲良くなった貴也に対する憎悪へとつながる前フリだったように感じます。夫婦だけど子供がいないという女性の深層心理・・・。貴也が単に他の女を「本気で好きになってしまっただけ」なら、最後のあの表情にはつながらないでしょう。もし自分の解釈通りだとしたら、女性監督にしか表現できない、ものすごい心理描写ですよね。
また、すべてのシーンにおいて、ただきれいなだけの映像美ではなく、「映画として、このシーンを表現するのに最も適したカメラアングル・光・色」にこだわり、手抜きシーンなどは1カットもなく(それが当たり前ですが)、これぞまさにプロの仕事ですね。
2時間ドラマのような「ハッキリとわかりやすいストーリーと意外性のあるサスペンス」を求める人には、まったく向かない内容なのでご注意ください。
(ストーリーとはまったく関係ありませんが、山下敦弘監督がチョイ役で出ていて、思わず笑ってしまいました)
ramo さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2023-11-26キリクと魔女57.23点
2023-08-12未来は今36.60点
2023-08-09メタモルフォーゼの縁側76.25点
2023-05-09偶然と想像98.50点
2023-05-05セリーヌとジュリーは舟でゆく77.25点
2023-04-12世界で一番しあわせな食堂46.00点
2023-04-03バートン・フィンク76.46点
2022-08-13愛の昼下がり97.66点
2022-07-14潮風のいたずら87.83点
2022-07-12クレールの膝55.42点
夢売るふたりのレビュー一覧を見る


Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS