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タイトル名 |
藁の楯 |
レビュワー |
だみおさん |
点数 |
5点 |
投稿日時 |
2013-12-25 00:35:28 |
変更日時 |
2013-12-25 00:55:46 |
レビュー内容 |
原作読んでません。護る価値があるのか…それにどんな答えを出してくれるのかだけを期待していた自分にとって、この映画はドッチラケな終わり方でした。作ってる側が「護る価値なし」と思ってるやん。その時点で命題は単なるネタ。そうじゃないと言うなら、メッセージの伝え方が下手としか思いません。何を大事に訴えたくてこの物語を紡いだのか、それが伝わってこない命題には志がありません。殺された人間がどう思い何を願うかなんてことはナンセンスだし、殺された人の気持に沿って法が執行されるわけでもない。裁くのは生きている人間だ。大切な人を無残に殺された上で生きて行かなきゃならない人の長い苦しみに対してあまり焦点が当たり切ってなく、主人公は結局のところ蜷川にハッとさせる気づき一つ与えられていない。「仕事じゃなかったら殺してた」とかバカバカしいし意味不明。人間性を犠牲にしてまで大事にしたい仕事って何よ? だいたい「殺しても、死んだ人は生きて戻って来ない」論はそもそもじゃぁなんで死刑あるのって話しだ。何しても生き返らない、そんな取り返しのつかない不幸を作った張本人に等価交換して何が悪い。僕が蜷川さんなら、全国民に依頼するのは殺しじゃなく生け捕りですね。生け捕りで引き渡してもらって、考えつく最もスッキリする方々で自分で始末します。犯人本人を殺すより、そいつが一番大切にしてる人を目の前で殺す方がイイかな。こういう題材を扱う場合「私刑ではなく法の下で裁かれるべき」が答えに沿う部分であり、「ではなぜ私刑がいけないのか?」を説得すべき物語であるべきだが、そんな視点はどこにもない。「こういう場面でとんでもないこと言わせたらキャラが立つ」的なだけの浅いお話でした。エンドロールにネッチョリしたチャラ歌で全てぶち壊し切ります。オヤジになったフツオくんを映画で見れるなんて、ちょっとしたオマケでした。 |
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