みんなのシネマレビュー
64/ロクヨン 前編 - 鉄腕麗人さんのレビュー
◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

タイトル名 64/ロクヨン 前編
レビュワー 鉄腕麗人さん
点数 7点
投稿日時 2019-03-31 22:55:51
変更日時 2020-01-11 01:15:52
レビュー内容
もうすぐ「平成」が終わる。今作を観るにあたり、この頃合いはなかなか相応しかったのではないかと、冒頭のシークエンスで先ず思った。
昭和天皇の崩御により、昭和64年は7日間しかなかった。その僅かな期間に起きた少女誘拐殺人事件をめぐる群像サスペンス。たった7日間の昭和最後の年に取り残された人々の悲しみと傷みがドラマチックに描かれる。

佐藤浩市演じる主人公に与えられているキャラクター設定と人生模様が、創作とはいえ少々“都合よく”ハードモード過ぎるだろうと思ってしまったが、そういった物語の過剰さも含めて、この手のオールスター映画には相応しいとも思えた。
その主演俳優を筆頭に、錚々たる俳優陣の演技プランは皆判りやすい仰々しさで、決して自然な演技ではないけれど、そのあざとさも、この映画が求めたエンターテイメントの一貫だと思えば受け入れられたし、楽しめた。

前後編に分かれたサスペンス映画の前編は必然的に“尻切れトンボ”になってしまうもので、今作においてもそれは完全には否定できないけれど、物語の焦点を絞って前編として巧く纏めている方だと思う。
ストーリー展開の焦点を過去の事件のあらましと、主人公が公私において抱える苦悩、そして県警内部の極めて普遍的でだからこそ根深く、愚かで見苦しい“人間模様”に集約することで、“前振り”としては非常に興味深い物語を構築できていたと思える。
サスペンスの本筋に対して中途半端に踏み込むことなく前編の終幕を迎えるので、後編に対する興味は駆り立てられつつも、それほど宙ぶらりんな感覚は無かったと言える。

演技、撮影、編集、音楽、すべてをひっくるめた演出面は、前述の通り仰々しい“ベタさ”に溢れかえっており、「新鮮味」なんてものはまるでないけれど、好意的に見ればそれは王道的な安心感とも言え、これもまたこの手のオールスター映画には必要なことだと思う。

後編は、いよいよサスペンス映画としての展開が加速するような雰囲気だが、さてどういった帰着を見せるのか。横山秀夫の原作は未読なので、展開を素直に楽しみたい。
一つの映画を前後編に分ける映画製作の手法は特に国内大作映画において増えており、あまり好ましくは思っていないけれど、たまにはこういう楽しみ方も良い。
鉄腕麗人 さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2024-04-28劇場版 からかい上手の高木さん55.00点
ドミノ(2023)76.57点
2024-04-14名探偵コナン 紺青の拳34.54点
2024-04-09デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章87.00点
2024-03-31オッペンハイマー96.51点
2024-03-24DUNE デューン/砂の惑星 PART276.81点
2024-03-10アルキメデスの大戦86.60点
2024-03-02アラジン(2019)77.24点
2024-02-24マーベルズ64.87点
2024-02-23別れる決心98.66点
64/ロクヨン 前編のレビュー一覧を見る


Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS