みんなのシネマレビュー
アイス・ストーム - 六本木ソルジャーさんのレビュー
◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

タイトル名 アイス・ストーム
レビュワー 六本木ソルジャーさん
点数 4点
投稿日時 2006-03-29 01:19:14
変更日時 2006-03-29 01:19:14
レビュー内容
面白くもなんともない映画、正直嫌いなタイプの映画である。だけど、演出は凄いかもしれない。この映画でいう「虚空」というか「負の地帯」に陥った「家族」を見事に描ききっている。普通にどこにでもありそうな家族で、言い争いをするわけでもなく、何かが決定的におかしくなっているわけでもない(夫婦仲に問題があるわけではないからセラピーも止めたと言っている)けど、どこか間違っていると感じられる微妙な空気感、違和感を「冷たい風景」と併せて感じさせている。映画化するには難しい脚本をここまで演出できるのは素晴らしい。さすがアンリーだ。
しかし、正直言って①この映画って結局何が言いたいの?②マイキー(イライジャウッド)をなぜ殺す必要があったのか?③ポール(トビーマグワイア)ってこの映画に必要なのか?について疑問に思った。
自分なりにこれらについて考えてみたところ、①については、「家族」について描いた作品であるのは誰でも分かることであるが、ポールがいうように「家族」というものは「反物質」なんだろうと思う。家族という一つの「核」の中で互いに反発しあうけれども、人間というのは「家族」という「核」がなければ反発する力を失い活動することができないものなのではないか。反物質でありながら離れたくても離れられないという矛盾を抱えた存在が家族なのではないか。だから、どんなに腹がたって旦那を裏切りたくてもエレナ(ジョアンアレン)はベン(ケヴィンクライン)を見捨てることはできずに、ベンがいるトイレに戻っていったし、ポールは好きな女の子を置き去りにして家族の元へと帰っていった。人はやはり一人では生きられない(ジェイニー(シガニーウィバー)がラスト間際で一人くるまって眠る姿・表情には孤独を感じずにはいられない)。皆心のどこかでは何か家族の温もりのようなものを求めているのではないかということを言いたいのではないか。
②マイキーを殺す必要については、どんなに離れたくても離れられないものが家族であるが、簡単に家族から離れることができる方法が「死」である。その「死」は突然に警告もなく訪れるもの。ベンがラストで車で涙したのも、マイキーの死を目の当たりにして単に「家族四人で居られることへの喜び」からくるものであったと思う。②で喪失感を描き、③ポールの帰還を描くことで、家族が無事にいられることの感謝を伝えたいのでないか。
六本木ソルジャー さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2011-05-14ブルーバレンタイン86.87点
2011-05-09アンノウン(2011)65.78点
2011-05-03塔の上のラプンツェル77.50点
2011-05-03SOMEWHERE76.69点
2011-05-03ブンミおじさんの森45.07点
2011-04-23デュエリスト/決闘者86.83点
2011-04-23戦場にかける橋67.20点
2011-04-23勇気ある追跡66.08点
2011-04-23エンジェル ウォーズ65.70点
2011-04-23イリュージョニスト(2010)76.92点
アイス・ストームのレビュー一覧を見る


Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS