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タイトル名 |
ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ |
レビュワー |
あろえりーなさん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2018-06-26 20:13:36 |
変更日時 |
2018-06-26 20:13:36 |
レビュー内容 |
なんだか経営の教科書でも読んでるような感じで面白かったですね。 マクドナルドが現在のような大企業になる過程で、このようなことがあったなんて知りませんでした。 レイとマクドナルド兄弟は、ある意味対極の考え。マクドナルド兄弟にとって大切なのはマックの味や品質、そして従業員で、 レイにとってはそういうことよりも利益や規模の拡大を重視する。そして彼を突き動かしてるのは、金銭的な破綻に対する恐れであったりする。 だから、冷淡で嫌な奴なんだけどある意味気の毒で可哀想にも見えるんですよね。 短期間のうちに、千数百店舗にまで拡大させるなんて、ノーマルな人ではできないですから、 どこかしらタガが外れちゃってないと無理なんでしょうね。 にしても、そんな心やさしきマクドナルド兄弟が実はあの革新的なシステムを作ったんだというのも意外です。 徹底的な効率主義。テニスコートでの俯瞰のシーンが実に印象深い。 今でこそ当たり前ですが、ハンバーガー食べるのならナイフとフォークがあるのが当たり前で、 どうやって食べるんだ?どこで食べるんだ?とレイが戸惑う最初のシーンが面白かったです。そうか、それもまた「発明」したんだなぁって。 フランチャイズ化を説得する上でのレイの「マクドナルドをアメリカの教会にしよう」というあのセリフも印象深かった。 レイも最初のうちは焼き加減がどうとかピクルスがどうとか言ってたけど、中盤でシェイクを粉にすることで問題解決を図り、 そして実は「不動産業」なんだと考えることで経営安定を図っていく。現場の食べ物屋さんだったのが、経営安定や効率化のために だんだんと現場から乖離していく感じが興味深かったです。でもよく考えれば、粉シェイクも不動産業化も、他人のアドバイスなんですよね。 しかも切羽詰まった状況だったから、なんだか仕方ないのかなという気もする。 でもマクドナルド兄弟のお店の看板が外されるシーンは切なかったな。 |
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