みんなのシネマレビュー
アス - 目隠シストさんのレビュー
◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

タイトル名 アス
レビュワー 目隠シストさん
点数 8点
投稿日時 2020-06-30 19:27:13
変更日時 2020-06-30 19:27:13
レビュー内容
ネタバレあります。未見の方はご注意ください。

分身の言い分のみを聞いて『リアリティが無い』と判断するのはちょっとお待ちを。客観的事実は、『分身が大挙出現した』『分身は本体を殺戮した』『遊園地を入り口として地下に居住スペースがあった』『分身はハンズ・アクロス・アメリカを実行した』。これら確定事項に、分身の証言、そして状況証拠(ヒント)を加味し、『誰が』『何のために』『このような事態を引き起こしたのか』を『自分なりに』推理するのがミステリーの醍醐味と考えます。たとえば分身が言う『クローン』について。この言葉には『科学技術で創り出された』という枕詞が付くのが常識。しかし私たちが知るクローンは、遺伝子的に同一であっても、同じ行動を取ったりしません。つまり前提が間違い。彼女の証言は勿論のこと、『既知の科学』とか『我々の常識』を基準とするから『リアリティが無い』と感じるワケです。ここは発想を転換して『非科学』に論拠を求めたら如何でしょうか。一連の事件は『神の御業』によるものだと。一応、聖書の第〇節みたいな看板を持っていた男も居ましたから。何なら『神』は『宇宙人』や『創造主』でも構わない気がします。『SF(サイエンス・フィクション)』ではなく『SF(スゴく無茶する・ファンタジー)』。結論。分身は科学的に生成されたクローンにあらず。地下空間に広がる未知なる世界(有り体に言うなら並行世界。当然我々の常識は通用しません)からやってきた「もう一人の自分」。この世に同じ人間は2人不要なので(神の意志と言ってもいいでしょう)、片方は抹消される。手繋ぎパフォーマンスは、分身がこの世界を手に入れた証。なお、何処の世界に居ようと自分=自分。その真理を唯一理解している主人公は、救い出した偽息子の存在を瞬時に肯定した。以上が私なりの理解です。推理というより最早妄想ですけど。物語における『リアリティ』とは、『現実感』ではなく『納得性』と考えます。社会風刺があからさまなのが少々鼻に付きますが、局地的な厄災が爆発的に拡大していく様や、『自分自身と向き合う』恐怖の提示はお見事。現状を理解しない呑気なお父さんキャラが秀逸でした。考える余白が存分にある知的サスペンスホラーとして一級の出来栄えであったと判断します。
目隠シスト さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2024-05-08最強殺し屋伝説国岡 完全版76.50点
2024-05-04ある用務員64.50点
2024-04-22黄龍の村76.00点
2024-04-16ある閉ざされた雪の山荘で75.00点
2024-04-12大河への道85.75点
2024-04-07隣人X 疑惑の彼女66.00点
2024-03-10アンブレイカブル94.56点
2024-02-28マダム・ウェブ65.62点
2024-02-24ボーはおそれている55.60点
2024-02-1121ジャンプストリート76.00点
アスのレビュー一覧を見る


Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS