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タイトル名 |
穴(1960) |
レビュワー |
エウロパさん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2012-12-15 10:28:45 |
変更日時 |
2012-12-19 12:58:55 |
レビュー内容 |
監督が【リアリティー】を出すために選択した答えの1つが、穴堀りと削る描写に時間を割くこと。それにより観客が囚人と一緒になって緊張感を味わうことに繋がっていると思います。その緊張感をさらに高めるために、徹底した看守ぶりの描写にも余念がない。そしてそれらの描写の無駄を削ぎ落とすことで物語のテンポを損なわずに済んでいます。 簡素な人物描写に関しても印象が良いです。映画に説明的な背景描写や心理描写はいらないと常々感じています。彼らの口調やちょっとした仕草から心理や人物像を想像するのが面白いのです。ガスパールから見たその他4人、4人から見たガスパールをそれぞれの視点から観察する行為に繋がり、それがさらに緊張感をもって映画を鑑賞することにも繋がったと感じています。 ラスト手前の所長との面会における、"2時間"という時間は2通りの解釈をしました。 1つは、ガスパールは執拗に尋問を受けるも口は割らなかったが、怪しまれてしまった。もう1つは、情報と体を売り、売春行為に時間がかかった。 原作を見れば分かるのでしょうか?気になります。 |
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