|
タイトル名 |
サウンド・オブ・メタル -聞こえるということ- |
レビュワー |
Cinecdockeさん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2021-02-28 14:22:38 |
変更日時 |
2022-11-26 01:11:31 |
レビュー内容 |
ミュージシャンにとって聴力を失うということは死んだも同じで、 追体験するような音響効果が否が応でも恐怖を与える。 環境音のみでBGMは一切なく、まるでドキュメンタリーのようである。
聾者のコミュニティはたいへん興味深かった。 当事者の誰もが自分を見失い、少しずつ受け入れて、 それでもまた迷っての繰り返しだっただろう。
再起のため楽器もキャンピングカーも売り払い、高額の手術も受けたが、 機械音が混ざった音しか拾えない絶望。 そして彼は人生の全てだった音楽を捨てた。
果たして障害を持つことは不幸なのか? 他人事とは思えず、一切の甘さもない結末だが、 健常者視線のモノサシと依存からの解放でもある。 |
|
Cinecdocke さんの 最近のクチコミ・感想
サウンド・オブ・メタル -聞こえるということ-のレビュー一覧を見る
|