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最後の決闘裁判 - S&Sさんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 最後の決闘裁判
レビュワー S&Sさん
点数 6点
投稿日時 2023-06-18 22:42:10
変更日時 2023-06-18 22:42:10
レビュー内容
このストーリーはまさに中世フランス版#MeTooという感じでしたね。人妻が夫以外の男を「あの人はイケメンね」と言っただけで裁判で糾弾されるとは、なんともはやです。この頃は全世界でこんな感じだったんでしょうけど、さすがに「強姦では妊娠しない」という説には唖然とさせられました。こんなトンデモを聖職者が大真面目に言うんですから、凄いですよね。ということは、マルグリットがレイプされた直後の妊娠は、当時は夫であるジャンの子種ということになっていたんでしょうね。DNA鑑定はおろか血液型すら認識されていなかった時代ですから調べ様もないですけど、ル・グリの子である可能性だってあり得たんじゃないでしょうか。そういうことも考えられたので、マルグリットが被害を訴えたときに「ル・グリをお前の最後の男にはしない」とジャンが反応したんでしょうね、きっと。 誰が観たって『羅生門』をモチーフにした脚本であることは明白ですけど、三人のストーリーには基本的な事実には齟齬がないところが『羅生門』とは決定的に違うところでしょう。つまり誰も嘘を言っていない(ル・グリがマルグリットは自分を受け入れたと勝手に思い込んでいるとして)ということになってちっとも『藪の中』ではない、こうなってくると『羅生門』スタイルのストーリーテリングにした意味がない様な気がしました。ただ一つ違和感があったのは、ジャンの言いつけを無視して義母がマルグリットを一人にして外出した日に都合よくル・グリが彼女を襲いに来るところで、普通はウラがあるというのが定石ですよね、なんか肩透かしを喰らった気分です。 演じるマット・デイモンとアダム・ドライバーにしても、どっちも違う面で傲慢なキャラで、とても感情移入できないところが返って良かったと思います。室内での撮影はろうそくの灯だけが照明のような感じでちょっと観にくいのが難点ですが、屋外もすべて曇天下で撮影していて陽光が皆無、でもかえって中世的な雰囲気は出ていたかと思います。 そういやリドリー・スコットはデビュー作でも決闘がテーマだったし拘りというか原点に戻った感じですけど、調べるとフランス本土での最後の決闘裁判が行われたのは、この映画の史実のなんと150年後の1549年だったそうです。この映画のタイトル、まさに「看板に偽りあり」でした(笑)。
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