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インドへの道 - トバモリーさんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 インドへの道
レビュワー トバモリーさん
点数 9点
投稿日時 2004-04-09 18:03:00
変更日時 2004-04-10 10:04:46
レビュー内容
善意の人であるアジズを、妄想による架空事件で貶めたのが、インドを理解しようとしていたアデラ本人であったことが、心に重くのしかかった。アジズとは目に見えない絆によって結ばれたかに思えたミセス・モアにしても、肝心な時に逃げるようにインドを離れ、洋上で死を迎えてしまう。何よりもアジズを傷つけたのは、同国人から見捨てられたアデラに手を差し伸べた、フィールディング教授の偽善行為ではないだろうか。教授がミセス・モアの娘と結婚しようとも、アジズの心の奥の痛みは癒えることはないだろう。結局、西洋と東洋の和解は表面上のことで、思想や価値観までも分かりあうことは不可能だという結論を受け入れるしかない。過度の思い入れや執着を排し、ゴドボリが見せたような自然体で生きることの意義を、この作品から学んだ。
トバモリー さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2004-04-23フィオナの海67.11点
2004-04-22永遠と一日56.30点
2004-04-22ナバロンの要塞96.77点
2004-04-22フライド・グリーン・トマト87.38点
2004-04-22グリーンマイル86.29点
2004-04-22宮廷料理人ヴァテール65.42点
2004-04-22いつも2人で57.36点
2004-04-14薔薇の名前76.92点
2004-04-12ある貴婦人の肖像63.83点
2004-04-11ミザリー77.31点
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