|
タイトル名 |
アマデウス ディレクターズカット |
レビュワー |
kirieさん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2017-10-08 16:22:22 |
変更日時 |
2017-10-08 21:25:49 |
レビュー内容 |
人は生まれながらにして不平等である、というお話です。
サリエリは秀才。 人生の全てを音楽に捧げ、禁欲的な生活を送りつつ、 曲の一節一節が出来るごとに深々と頭を垂れ、神に感謝を捧げる。 血の滲む努力が認められ、宮廷作曲家の位置まで上り詰めた努力の人。
対してモーツァルトは天才。 下卑た馬鹿、遊び好きな小男にも関わらず、音楽に関しては真の天才。 サリエリが自らの血で描くように紡ぎ上げた音楽を、まるで遊んでいる かのように無邪気に不備な点を指摘したばかりか、あろうことかサリエリの雇い主 である皇帝の前でちょいちょいと手を加え完璧な物に仕上げてみせる。 息をするように素晴らしい音楽を紡ぎ上げる、天与の才能の持ち主。
対照的な2人の人生が交わったことが悲劇の始まり。 サリエリという秀才は、天与の才能の代わりに身につけた権謀術数を駆使し、 真の天才であるモーツァルトを陥れることで、不平等な世界を生み出した神に復讐を遂げようとする、というお話。
凡人側であることが身につまされ、しんどい気持ちになる映画でした。 |
|
kirie さんの 最近のクチコミ・感想
アマデウス ディレクターズカットのレビュー一覧を見る
|