みんなのシネマレビュー
CURE キュア - 目隠シストさんのレビュー
◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

タイトル名 CURE キュア
レビュワー 目隠シストさん
点数 8点
投稿日時 2006-10-02 18:31:19
変更日時 2006-10-02 20:46:10
レビュー内容
(自分なりの解釈を書きます。)まず気になったのは “空飛ぶバス”のシーン。現実ではありえません。ですからこの場面は、役所の心の中と解します。最初は奥さんと一緒、2度目はひとり。つまり、心の枷となっていた奥さんを消した(殺した)。次に“病院の地震”。天井の配管が揺れています。萩原が病室の配管に椅子を叩きつけていたことが原因。でもこの程度であれほどの揺れが起こるはずもない。また、非常事態なのに監視役の刑事は無表情。ちょっとおかしい。つまりこのシーンも現実ではなく役所の心の中。ここでの萩原は閉じ込められた自我の象徴と解します。自我が開放を求めて暴れている、と。殺された刑事は、規範・倫理の象徴。自我は解き放たれます。でも役所と刑事(=倫理)は自我を捕まえようと追いかける。そして最重要シーン。役所は廃屋で萩原を射殺します。廃屋は空飛ぶバスが向かっていた場所。ゆえに、ここも心の中です。霧に包まれた林の奥。(注:病院から逃げた萩原を追う役所と刑事が乗る車も霧に包まれていました。本作の霧は“心の中”の暗示では。)萩原いわく、「本当の自分に会いたい者はここに来る」。それは本当の自分(=自我)がここにいるという意味。萩原の催眠にかかっている証拠でもある。そして役所は萩原(=自我)を撃ち殺す。今までの役所は死んだという意味。と同時に、死にゆく萩原から“最期の催眠”をかけられているようにも見えました。これが役所の催眠術スキル取得を表しているのではないか。なおこの後、役所が耳を傾けていた不明瞭な蓄音機の声(多分博士の声)は、内なる心の声。“萩原に代わって皆を癒しなさい”と…。そして驚愕のエンディングを迎えるわけです。ここで注意したいのは、これらのシーンの萩原は全て現実ではないということです。では現実の萩原はどうなったか?役所が“小さな殺意を実行する”催眠にかかっていたのであれば、「悪い社会の一因」と罵った萩原も当然殺したはずです。(うじきの回想シーンで、萩原宅に鑑識が入っていたことからも推測できる。)なお、うじきの場合は自殺。他人の心を覗く仕事に対し、自己嫌悪を抱いていてもおかしくない。殺意が自分に向かった例です。手錠は自らの異常を察知した、うじき最後の抵抗の跡。以上です。相当強引な解釈な気もしますが、黒沢氏の作品は考える楽しみがあります。
目隠シスト さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2024-05-08最強殺し屋伝説国岡 完全版76.50点
2024-05-04ある用務員64.50点
2024-04-22黄龍の村76.00点
2024-04-16ある閉ざされた雪の山荘で75.00点
2024-04-12大河への道85.75点
2024-04-07隣人X 疑惑の彼女66.00点
2024-03-10アンブレイカブル94.56点
2024-02-28マダム・ウェブ65.62点
2024-02-24ボーはおそれている55.60点
2024-02-1121ジャンプストリート76.00点
CURE キュアのレビュー一覧を見る


Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS