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タイトル名 |
キル・ビル Vol.1(日本版) |
レビュワー |
クリムゾン・キングさん |
点数 |
9点 |
投稿日時 |
2003-10-26 04:47:55 |
変更日時 |
2011-03-10 04:59:37 |
レビュー内容 |
うはぁー!来たー!タランティーノ久々の新作ぅ!!とは言ったものの、実際の目的はただ栗山千明嬢久々の映画ということで期待していただけだったりしたのだが、が、が!段々と作品の全貌が明らかになるにつれて、これって…おもしれぇんじゃないの?という期待が増幅され、公開初日、早速映画館に足を運んだら、予想通り、面白い!ストーリーは根幹に1本ぶち抜いてあるだけで、設定などは殆どむちゃくちゃ、何を隠そう、これはタランティーノが、カンフー、ウェスタン、時代劇、ヤクザ、アニメ、スプラッタと、映画のあらゆる要素…というよりはタラちゃんの個人的に大好きな要素を全部ぶち込んで作ったオタク映画。流血シーンは思わず笑ってしまった。なぜかというと、惨殺マニアの狂喜の笑いではなく、日本刀などでぶった切って血がブシーブシーとありえないくらい飛び散るからだ。まるで新世紀版ブレインデッドである。いやいや、それだけじゃない、この映画の面白いことは。まず、映像を縁取る音楽。往年の作品からの抜粋も多い本作だが、音の使い方が非常にうまいし、完全に作品の色に染まっている。そして、なんと言っても主人公たちがカッコいい!そして戦闘がカッコいい!主演のユマ・サーマンはブルース・リーもどきの上下黄色のトラックスーツを身にまとい戦いに挑む。青いバックに数人のシルエットが浮かび、その暗闇の中行われる戦闘はどこか幻想的だ。対するルーシー・リューも日本刀。雪が深々と降り続け、静かでどこか神秘的な雰囲気を漂わせている日本庭園、音といえば空を流れる風の音だけ、そこに対局する2人のサムライ…と、突然静寂を破りぶつかり合う刃と刃。アクションシークエンスは近年のどの映画にも負けず鮮やかであり、剣術もカッコいい。挙句千明嬢はチャン・コーハンみたいな鉄球(ゴーゴーボールといいます)ぶん回してるし、どっからか鼻歌聞こえてきそうだぜ~フ~ンフフ~ンフ~ンフ~ン♪欧米では、色々叩かれているみたいだが、この映画は近年に感じることの出来ない映画への情熱が感じられる。R指定になってるだけあり、内容は確かに少し過激だが、なんてことは無い。残酷というよりむしろコミカルなので冷静に考えればいいし、それ以上にこの映画には沢山の魅力が詰まっている。点数は、久々に心から躍動を覚えたという点で9点。 |
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