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トップ・ハット - くなくなさんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 トップ・ハット
レビュワー くなくなさん
点数 8点
投稿日時 2005-08-31 03:47:04
変更日時 2008-12-26 18:10:37
レビュー内容
この「トップ・ハット」は「カイロの紫のバラ」に出てくることで有名ですね。是非ミア・ファローと一緒にアステアとロジャースの「チーク・トゥ・チーク(頬よせて)」にうっとりしましょう。フレッド・アステアはものすごいイケメンでも長身でもないのに、とても格好いいです。普段着もパジャマも燕尾服じゃないのかと思わせる品の良さ。そして彼のダンスはジーン・ケリーと違い、見せ所の多いアクロバティックなダンスじゃなくて、分かる人にはたまらない玄人向けのダンスです。映画の中で恋するアステアは何を言ってもジョークで返してきて、足にも口にも翼がついているみたいです。ロジャースは美しい淑女という感じではないけれど、気品があって可愛らしく、アステアについていけるタップとダンスの技術に感服しました。歌もいいし、とにかく洗練されています。
ストーリーはよくある勘違いネタで、特にあまりにも強引なオチは苦笑ものですが、そこまで注文するのは贅沢でしょう。ただ、アステアはダンスの方は完ぺき主義で、納得いくまで何十回も撮り直したそうですが、脚本の方はどうでもよかったんでしょうね。でも、倦怠期のハードウィック夫妻や、ちょっと暑苦しいデザイナーのベディーニ氏は見ていてなかなか楽しかったです。リドのシーンはいかにもイタリアでのロケではなく、スタジオのセットで撮った感じですが、考えずに楽しんだほうがお得です。参考までに、あの「ベニスに死す」と同じ場所だと考えると面白いかもしれません。
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投稿日付邦題コメント平均点
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2006-07-27波止場(1954)96.31点
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