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タイトル名 |
ロスト・イン・トランスレーション |
レビュワー |
i-loopさん |
点数 |
6点 |
投稿日時 |
2005-03-03 01:14:24 |
変更日時 |
2006-09-06 14:41:38 |
レビュー内容 |
淡い雰囲気にひたれる気持ちのいい映画でした。所々にかつてのヴェンダースを彷彿とさせる、淡々とした彷徨いの感覚が心地よいです。ホテルの窓からの景色と、それを膝を抱えて眺めるS・ヨハンソンのショットが印象的。B・マーレイは悪くないけど表現がオーバー気味。多分何処にいても所在ないであろう微妙な心境の主人公にはそぐわなかったのでは。演出面も、ふたりの所在のなさ・居場所がない感覚を、「寂しい」という一面の感情だけで軽くまとめたように感じて残念。それにしてもアカデミーで何部門かノミネートされたのはともかく、よりによって脚本で受賞とは??。脚本そっちのけの、たゆたうような雰囲気が魅力的な映画だと思うんだけど。浮遊感のある音楽に乗り、都市を彷徨うカメラ(ヒロインの視線)は本当に心地よい。ラストの抱擁といい、言葉のない場面が一番魅力的な映画ですね。 |
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