みんなのシネマレビュー
ドッグヴィル - にじばぶさんのレビュー
◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

タイトル名 ドッグヴィル
レビュワー にじばぶさん
点数 6点
投稿日時 2007-09-02 23:21:12
変更日時 2021-06-03 21:35:22
レビュー内容
衝撃的なラストと並ぶ、本作における見所(?)の一つである婦女暴行的シーンが多発するのだ。
度々、被害に遭うのはニコール・キッドマン扮する主人公。
これが単なる乱暴なシーンではなく、なかなかに後味の悪さを持つものだった。
中盤、ひょんなことから彼女は犯罪人扱いされ、鎖につながれ体の自由を奪われてしまう。
彼女が軟禁されている部屋に夜な夜な現れる若い女に飢えた汚い中年の男たち。
閉鎖的な村空間の中で、不快極まりない夜這いの数々が披露される。
しかし、この下品なシーンの数々、本作の訴えたいところが見事に集約された場面だったように思う。
表面では善人面していても、境遇が一変したり立場が変化したりすると、人間の奥底に眠っていたエゴや残忍さが姿を現す。
どんな人にも例外なく。
平和で同じ繰り返しの毎日では決して生まれることのないであろう愚行の数々。
観ている者に、「観ているあなた方、この境遇なら同じことをしませんか?」と直球で訴えてくるのだ。

誰だって余裕がある時は他人思いのいい人でいられるだろうし、そういたいと願うと思う。
自分勝手なことをして相手を傷つけてしまえば、後悔するのも自分であろうし。
しかしそれは平穏な環境の中で過ごしていられるからこそ成立する思い上がりであって、人は苦境に立たされた時、わが身を思うがゆえに他人を傷つけても仕方ないという判断を下してしまうのだ。

そんな誰しもが認めたくない人間の奥底に眠る残忍なまでのエゴを、本作は嫌というくらいに見せ付けてくれる。
それを具体的な映画という形で表現しきったラース・フォン・トリアーという監督に敬意を表したい。

本作を勧めようとは思わないが、「一度、自分の弱さを徹底的に洗い出してみたい!」と思う方がいたら是非オススメ。
ま、そんな物好きな方はいないだろうけど。
それと、本作で登場する婦女暴行シーンの数々について一言。
それは控えめな描写ながら、そのエロティシズムは絶大であった。
少なくとも私は興奮してしまったね。
ま、男である以上、興奮しないといったら嘘になるでしょう。
それこそ、男の本性を隠すためのエゴだと思います。
にじばぶ さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2024-05-21逃避33.00点
2024-05-20居酒屋兆治76.30点
2024-05-18赤い私と、青い君77.00点
2024-05-18復讐は俺に任せろ56.90点
2024-05-17クレマチスの窓辺55.00点
2024-05-17影なき男(1934)16.40点
2024-05-15リビングの女王11.00点
2024-05-14ミラノの奇蹟56.71点
2024-05-12還るばしょ44.00点
2024-05-11アワーミュージック67.27点
ドッグヴィルのレビュー一覧を見る


Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS