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二十日鼠と人間(1992) - なんのかんのさんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 二十日鼠と人間(1992)
レビュワー なんのかんのさん
点数 7点
投稿日時 2011-12-28 12:15:52
変更日時 2011-12-28 12:15:52
レビュー内容
映画の評価に原作の力が入ってくるのはある程度仕方なく、原作がいいとやっぱいい。少なくとも原作を殺してない、ってだけで評価していい。スタインベックの映画化では『怒りの葡萄』『エデンの東』の二大名作があるけど、話としてはこれが好き。なんか山本周五郎の「さぶ」思い出したりして。登場するみなが夢や憧れを持ちながら孤独に沈んでいて、自分の孤独な夢を守るために互いに傷つけ合ってしまう。ここで行われる殺しには、憎しみはない。老犬を殺させるキャンディ、仔犬を殺してしまうレニー、女を殺してしまうのも、鼠の死骸の延長上で、そしてリンチの前に友を殺してしまうジョージ。レニーと生きることを許さない社会、自分の中のレニー的なものを分離させないと生活していけない社会、そのやりきれなさ。アメリカ南部って心の傷がよく似合う。レニーが一度仔犬を連れてきたふりしてジョージをからかうあたり、あとになって思い出すとしみじみしちゃう。常にジョージの顔色をうかがっていたレニーに向こう(夢の家の方角)を向かせ、二人の視線が互いでなく、はるかかなたで重なるラスト。
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投稿日付邦題コメント平均点
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2014-03-13オリバー!76.08点
2014-03-12世界の中心で、愛をさけぶ65.27点
2014-03-11真珠の耳飾りの少女66.33点
2014-03-10ゴースト/ニューヨークの幻77.02点
2014-03-09EMMA/エマ(1988)66.00点
2014-03-08稲村ジェーン42.43点
2014-03-07つぐみ54.96点
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