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二十日鼠と人間(1992) - すかあふえいすさんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 二十日鼠と人間(1992)
レビュワー すかあふえいすさん
点数 9点
投稿日時 2014-06-25 19:35:45
変更日時 2014-06-25 20:05:44
レビュー内容
農業&ロード・ムービーの傑作。
ジョン・フォードの「怒りの葡萄」を思い出すとても厳しくて優しい映画だ。

ルイス・マイルストンの「廿日鼠と人間」も悪くないと思ったけど、俺はリメイクの方が好きかな。

いつか大きな農場を持つと語るジョージ、それを楽しげ気に聞くレニーの二人。ジョージは知恵で、レニーは力でお互いを助け合う。
レニーは発達障害という壁を持つ。その壁が二人を衝突もさせたけど、何だかんだいって二人は互いを尊重して力強く生きてきて。
ジョージはいつも進んで貧乏くじを引き、レニーを支えた。レニーの心の壁を打ち壊して、彼をもっと楽にさせたかったのかも知れない。
レニーは自分なりに生きた。ジョージの夢を叶えようと彼なりに、精一杯。純粋が故に、農業も動物も人も同じように愛した。そんなレニーの純真さが悲劇を生んでしまうとは・・・皮肉としか言えない。
レニーはジョージの支えでもあったし、足に繋がれた鎖でもあったのかも知れない。そう思うと余計に切なくなってくる。
彼の姿は、何処か「フォレスト・ガンプ」を思い出してしまうのは何故なのだろうか。

ジョン・スタインベックの小説は、夢を持つ事の大切さ、現実とどう向き合うかをいつも教えてくれる。そこに映画という視覚が我々に生きる事の大切さも教えてくれるのだろう。
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