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人間の條件 第一部 純愛篇 - 青観さんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 人間の條件 第一部 純愛篇
レビュワー 青観さん
点数 8点
投稿日時 2010-01-26 21:23:09
変更日時 2010-01-26 21:23:09
レビュー内容
これは人間の持っている狂気、更に惨酷さ、悲しさがきちんと描かれているということをまずは評価しなくてはならない。誰だって自分が一番、可愛いはず。人の命令に従うことの苦しさ、同じ人間なのに、ただ国籍が違う(日本人と中国人)てだけで人間を人間とも思わずに犬扱いする連中、それがあの中国人捕虜の前で犬を投げ捨てる場面によく現れている。日本人が中国人に対してここまで酷い態度を取ることのやりきれなさがひしひしと伝わってきて、同じ日本人として、何とも心が痛む。それは見ている私だけでなく、この映画の主人公、仲代達矢演じる青年、梶も同じである。日本人の下で働かされている中国人を同じ人間として平等に扱おうとする梶、それとは対照的な三島雅夫と小沢栄太郎がとにかく憎たらしくてならない。ここまで日本人が嫌な人間に見えてくる映画が、しかも、同じ日本人監督の手によってきちんと描かれている。約束を守らないで中国人の老人の顔をムチでぶったり、踏みつけて殺す小沢栄太郎、しかも、それをまるで悪いのは中国人の方であると言わんばかりの三島雅夫、とても人間とは思えないぐらいである。そういう事をこれが真実であると、真実から眼をそらさずに描くことで人間の狂気、非人間的な者への怒りをリアリティを持って包み隠さずに見せてくれているこの映画こそ、日本人なら、いや、同じ人間なら一度は観るべきであり、人間としての條件というタイトルに相応しい力作である。中国人を男も女も日本人が演じているという意味でもこの映画の持つ存在の意味は大きく、中でも淡島千景のあの異常なほどの色気、かっこ良さからは眼をそむけることなど出来ない。まだこの最初の第1部しか見てないけれど、これは全部見なくてはとても、気がおさまらない。この後、どのような展開が待ち構えていようとも、真実は真実だと受け入れて観る必要がある。
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