みんなのシネマレビュー
午後の曳航 - 洟垂れさんのレビュー
◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

タイトル名 午後の曳航
レビュワー 洟垂れさん
点数 3点
投稿日時 2004-02-05 23:19:25
変更日時 2004-02-05 23:19:25
レビュー内容
小説「午後の曳航」は私にとって「時計じかけのオレンジ」以上に衝撃的で忘れられない作品だった。読み終わった後に言いようのない気味の悪さと嫌悪感が残るが、それでも私を捉えて離さない魔力を持っている。そういったわけで原作に強いこだわりがあるため、映画の評価は辛口になっている。この映画は原作に遠く及ばないものだと私は感じた。原作に忠実に作ったつもりなのだろうが、「わかっていないな」と感じる部分が随所にあった。原作に出てくる少年たちならば、殴り合いのけんかをしたりはやし立てたりはしゃいだりはしないはずだ。もっと醒めており、他の一般的な少年たちを馬鹿にしているのだ。首領以外はもともと普通の少年たちで、首領によって洗脳されているだけなのだと言いたかったならば、原作のように首領がジムを処刑しようと言い出したときの彼らの萎縮した態度からほのめかされる程度にした方が潔い。首領のカリスマ性が原作と比べると乏しいのも気になった。首領はいかなるときも機械のように冷静でなければならないのだが、映画の首領は感情を表に出しすぎている。それに加えて、ジョナサンに逆らう余地を与え、最後には処刑の主導権を奪われているという体たらく。原作にあった首領の哲学的演説のシーンを登場させなかったのも決定的な間違いだと感じた。このシーンは少年たちが何を考え、何を目的として行動しているかを理解する上で非常に重要だし、原作者の言いたかったことが集約されているのだ。ハイライトである猫殺しのシーンも原作に比べると弱すぎる。そして肝心のラストだが、やはりここも原作の勝ちだろう。ジムが一気にコーヒーを飲み干すところで終わるほうが美しい。映画はこのシーンをだらだらとやりすぎている。映画と原作は別物、と考えればいいのだろうが、映画は原作の良さを台無しにしていると感じられたのでどうしても不満が残ってしまった。
洟垂れ さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2004-12-05スパイダーマン(2002)76.33点
2004-05-29ホストタウン/エイブル277.50点
2004-04-10いとしのパット君33.00点
2004-04-10ハックフィンの大冒険76.20点
2004-03-22ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔67.38点
2004-03-12助太刀屋助六66.02点
2004-03-10夢のチョコレート工場56.90点
2004-02-28ディープ・インパクト(1998)56.07点
2004-02-13リーサル・ウェポン446.49点
2004-02-07メトロポリス(2001)64.91点
午後の曳航のレビュー一覧を見る


Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS