みんなのシネマレビュー
ぼくの小さな恋人たち - にじばぶさんのレビュー
◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

タイトル名 ぼくの小さな恋人たち
レビュワー にじばぶさん
点数 9点
投稿日時 2007-09-01 21:31:49
変更日時 2023-07-09 13:59:00
レビュー内容
なんともいえない余韻を残す、ユスターシュの美しき遺作。

あまり観ている人は多くないであろうユスターシュの作品。
フランス映画っぽいけど、他のフランス映画とはどこかが違う。
何が違うのかよく分からないけど、何故か観ていて飽きない。

フランス映画って、雰囲気は良くても、観ていて飽きてしまう作品が少なくない。
その中にあって、ユスターシュ作品は観ていても時間を感じさせないのだ。
でも、その理由は全く分からない。
摩訶不思議だ。
この不可思議さが、この監督の最大の謎であり魅力でもある。

さて、本作はそのオープニングからして心を奪われた。
淡いピンク色の文字に、背景にはフランスの美しい村の映像。
そしてバックに流れるシャンソンな歌。

映像に関しては、ヴィスコンティ作品の様な豪奢感のあるTechnicolorでもないし、現代のDVD映像の様なシャープさがあるわけでもない。
だけど、それらにも劣らない美しさが本作にはある。
全く飾り気ないのに、それでいて美しいのだ。
センスがいい人が、ストレートに画を撮るとこうなるのかな。
とにかく観ていて心地のいい映像の数々。

そして、出演者がみな美しい。
男女に限らずだ。
来ている服もさり気なく美しいし、センスも抜群。
ココ・シャネルがどうのとか、モードファッションがどうのとか、そういう類いの“衣装”の美しさでは決してない。
あくまで出演者の着ている“服”が、自然でいてセンスがよく、ユスターシュが描く本作の世界観にマッチしているのだ。
特筆すべきは、主演の幼い男女二人。
とても画になる二人。
こういうのを観てると、自分が日本人に生まれたのを恨めしく思うね。

思春期特有、特に男子に特有の「歯がゆさ」というか「やりきれなさ」みたいなものがうまく表現されている。
それは痛々しいほど繊細に描かれていて、観ているこっちも辛くなるほどだ。
これはユスターシュの自伝的作品であるとも言われており、彼の思春期の頃の想いを垣間見ることができる。
若くして自殺したユスターシュ。
あぁ、もっと彼の作品が観たかった。
にじばぶ さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2024-05-14ミラノの奇蹟56.71点
2024-05-12還るばしょ44.00点
2024-05-11アワーミュージック67.27点
2024-05-11ゆけゆけ二度目の処女66.50点
2024-05-11今晩は愛して頂戴ナ46.00点
2024-05-08Please Please Me66.00点
2024-05-07掠奪された七人の花嫁36.46点
2024-05-06回復タイム66.00点
2024-05-06ジャン=リュック・ゴダール/遺言 奇妙な戦争33.00点
2024-05-06台北暮色88.00点
ぼくの小さな恋人たちのレビュー一覧を見る


Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS