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瀧の白糸(1933) - なんのかんのさんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 瀧の白糸(1933)
レビュワー なんのかんのさん
点数 7点
投稿日時 2012-06-22 09:48:10
変更日時 2012-06-22 09:48:10
レビュー内容
殺しのシーン、外から家に入り襖を二度ほど開けるまでをワンカットで追っていく。グイグイと入っていく白糸に同化でき、またそれを眺めている観客にとっても迫力が伝わってくる。男に引きずりまわされるところの俯瞰。白糸の哀れさが強調され、またそれを眺めている観客に「運命」といった観念も呼び覚まされる。溝口のテクニックに二段構えの厚みを感じる。映画そのものも、溝口と鏡花の好みが二段になって重なってるようで、尽くして尽くして尽くしつくすマゾぎりぎりの悦びと、他人に再生願望を託したような自己滅却志向が感じられる。アネゴ肌で女侠気とでも言うんでしょうか、粋の典型がここにあり、こういった明治の粋を描くには、戦前の昭和がぎりぎりのタイムリミットだったのか。ラストで入江たか子の表情が次第に浄化されていくとこがいいんでしょうな。
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投稿日付邦題コメント平均点
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2014-03-08稲村ジェーン42.43点
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