5.その映画の中で何かを延々とやり続けているというのはジョニー・トー映画の特徴でもあろうかと思うんだけど、その延々となされているものが銃撃戦であればそりゃもう興奮するしかない。と思ったら興奮はさほど感じない。あれだけ至近距離であれだけ銃弾の雨あられの中堂々と歩いてる、で当たらないってのもあるかもしれないけど、無表情、あるいは表情がとらえきれない距離で見せる長い市街戦シーンは単なるシーンを越えてそれ自体が映画になってるというか、もう銃撃戦そのものがドラマというか。ビル内での攻防の見せ方も実に工夫が凝らしてあって分割映像の部分はかなりうまいと思った。途中から唐突に謎の二人組が登場するのだが、こっちのリーダーとあっちのリーダーが最後に見せてくれる男の美学は間違いなくメルヴィルから受け継いだものであってなかなかにしびれさせてくれるのだが、そうなると実は映画のストーリー上のメインとなってる警察側の社会風刺的且つ安易な意表突きドラマなんぞは無駄以外のなにものでもないと思うのだが。 【R&A】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-07-14 11:32:07) |
4.ジョニー・トーらしい香港のとらえ方。食事どころはがおかしかったです。落とし所も彼らしかったと思う。おしゃれな一編でした。あ、焼き芋はなー。。【追記】ロシア・スウェーデンから本編のリメイク「ニュースメーカーズ」も少し観ましたが、ジョニー・トーの迫力と粋が出ていなかったと思いました。元作がよかったです。 【HRM36】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-06-03 14:40:46) |
3.めっさ面白かった。とにかくまずは冒頭の、オーソン・ウェルズもロバート・アルトマンもまっ青の長回し。いったいどういう風にカメラをあやつっているのか、単にトリッキーというのでなく、ものすご力を感じる。 全体に、リアリズムなんて屁とも思っていないような独自の映画世界が繰り拡げられるのだけれども、そこを絶妙にリアルな描写が支える。まさに映画ならではの面白さを満喫出来た。追われる複数の男たち、逮捕劇全体をマスコミにショーアップして報道させ、警察の威信を回復させようとするデスクの女性警察官、それを無視して執念で犯罪者を追う捜査課の男、人質の家族などが入り乱れて、おそらくはコンピューター処理などいっさいしていないだろう実写の迫力も生々しく、説明的描写を排してスピーディーに展開していく。感情を排して無表情に指令を出していく女性警察官、熱く燃える現場の警官、それらに情と頭脳で対抗する犯罪者たちの対比がいい。インターネット中継を通じて犯人と女性捜査官が対話するときにだけ、その女性捜査官の表情が生き生きとするし、犯人の二人が短い会話を交わしながら台所で調理する場面がいい。全体にクールなタッチで貫かれる中で、こういうちょっとしたウェットな部分が、とてもうまく活かされている。 冒頭のシーンもそうだけれども、撮影がとにかく秀逸で、鳥瞰撮影などうまくまじえた香港市街の道路の描写もいいけれども、多くの場面を占める、犯人の立てこもるマンションの、狭い通路の撮影がすばらしかった。 【keiji】さん [DVD(字幕)] 9点(2010-05-21 09:40:52) |
2.冒頭の「長回し」目当てで鑑賞。長回しの銃撃戦は、そこそこ頑張っていて楽しめました。トゥモロー・ワールドの長回しと比べたらいけませんが・・・。本題に入ってからは、設定といい、脚本といい、どこまでリアル志向なのか疑問に思う展開が多々あり、素直に感情移入出来ませんでした。 【ヒックス111】さん [DVD(吹替)] 5点(2008-03-15 05:31:32) |
《改行表示》1.ケリー・チャンが大好きなので、ケリー・チャン目当てで観ましたが・・・ 本作のケリー・チャンはどうも良くないですね。 監督の演出が悪いのか、本人が悪いのか、それともミスキャストだったのか?! よく分かりませんが、残念です。 【にじばぶ】さん [DVD(字幕)] 5点(2007-09-22 15:22:32) |