19.沢山の人間がホテルという環境の中で見せる人間模様をグランドホテル形式で見せるこの映画、役者の豪華さと演技の上手さは素晴らしいと思うものの、如何せん、話的にあまり面白味が感じられないまま終わってしまったという印象!それなりに楽しめはするものの、期待以上の出来ではなかった気がする。人、それぞれの人間模様を映し出す時のカメラワーク、構図とでも言いますか?は見るべきものがあるとは思いました。よって、点数を付けるとすると、そんなに悪くはないし、けしてつまらない訳でもなかっのでこの点数です。 【青観】さん [DVD(字幕)] 6点(2006-02-25 17:36:24) |
18.スターが集まると焦点がぼやける映画がちですがそれを逆手にとって上手くまとめたのがグランドホテルスタイルなんでしょうね。でもやっぱり絡まない人間同士がいるためストーリーにおいてのサスペンスもロマンスも希薄さを生んでしまっている。こんなに沢山の人間が出ているんだからもっと複雑に絡み合うストーリーに出来れば文句なしの映画だったと思う。 【亜流派 十五郎】さん [DVD(字幕)] 6点(2006-01-26 22:03:24) |
17.MGMスター勢揃いの豪華キャストで贈るグランド・ホテル形式というモノまで生み出した一箇所にたまたま集まった人間による群像劇。主に主題として描かれているのは個々の人生観だが、様々な伏線を張り巡らせ、最終的に1本の線へと集約し全ての物語を昇華させるという現在のグランド・ホテル形式映画の基本がまだ確立されていないのは、まだこの形式が珍しかった当時を考えると仕方がないか。個々の物語がAとBのストーリー、CとDのストーリー、AとCのストーリーというように最後まで別々に展開し、そのストーリーの間につながりが欠けている。また他のキャストも豪華にすることで薄らげようとしているが、ジョン・バリモアとグレタ・ガルボという二大スターのラブストーリーが強烈すぎて脚本を食ってしまい、他の物語が霞んでしまっている。一つの形式を創った古典だということは評価できるがストーリー自体はそれほど面白くはなかった。 【Arufu】さん [DVD(字幕)] 6点(2005-08-26 11:42:03) |
16.古い映画なのに話がとってもいい!!病気のおじさんがマジでいい感じ!! 【はりマン】さん 8点(2005-02-23 00:16:13) |
15.たくさんの人々の人生がグランド・ホテルの中を行き交う。そしてその人と人との間にも愛や友情や憎しみや恨み、怒りや嫉妬など沢山の想いや感情が行き交っている。一人の人間のストーリーではかたる事は決して出来ない人生。沢山の人達との関わりがあるからこそ、一人一人の人生がしっかりと浮き出てくる。群像劇は人生を語っている。この映画は数多くある群像劇の先端に立つ歴史的名作。 【ボビー】さん 9点(2004-08-06 11:04:21) |
14.群像劇って、あんまり得意じゃなかったんです。これは前知識なく見ました。群像劇だと知らずに。いやぁ凄く好きです、この雰囲気。出てくるキャラクター、誰もが良い味です。クラシック映画は時として、多少の中だるみがあろうとも、ラストのセリフ一言が強力な印象を与え、見終わった後も心地よい余韻を残してくれます。この映画はまさにそれ。しかしこれは中だるみも無く、誰をメインに見るかによって見方も変わります。まさにこれは名画! |
13.考えてみればこの映画、限られた時間の配分の中でよくぞこれだけの人間関係や、エピソードを過不足なく描き切ったものだと、まず感服。しかもそれらのどれか一つが際立っていたり、逆に弱かったりが全くない。上手な絵のポイントはどこで止めるかだと聞いた事があるけど、まさにその言葉通りの天秤感覚と寸止め感覚は見事の一言。 【うこっけい】さん 9点(2004-06-05 21:14:59) |
《改行表示》12.それぞれの人のドラマが平行線で進行し絶妙なタイミングでシリアルに移行しまた返る。この形態が斬新と言ってもそれぞれに魅力があってこそ、その点でこの映画は個々の魅力が十分。誰を基準にするかで心情の見え方も変わる。男爵の視点で観る人はありがちな人、ガルボ、クロフォードで観る人もまあ普通の人、病気の帳簿係は変わり者、社長の視点で観る人はGHマニアと言ったところ。グランドホテルというネーミング、後にグランドホテル形式と称されるのを知ってたかのような綺麗な作品名。 【スルフィスタ】さん 10点(2004-04-29 03:55:19) |
11.ある特定の空間に複数の人物を登場させ、人生の縮図を描き出す「グランド・ホテル形式」という手法を確立させた記念すべき作品であるため、その完成度はまさに完璧といえる。経営不振の大実業家、落ち目のバレリーナ、死の宣告をされた経理マン、早記者、紳士の心をもつ偽男爵(泥棒)の5人それぞれが少しずつ絡み合いながら織り成す人生の縮図はただただ凄いとしか言いようがない。特に感銘を受けるのが、第一に雇い主である大実業家に虐げられた経理マンが初めて心の内をぶちまける場面、第2に、その経理マンの財布を盗もうとした男爵が、(本当に)人生に絶望した彼の心の叫びを聞き、情けから財布を返す場面。思えばこの物語の中で最も過酷な運命を背負っているのは彼なはずなのに、一番光り輝いていたのもまた彼であった。死期を知るまでは本当の人生ではない、限りある命と知って初めて人生は光り輝くのだ。その人生のあり方をこの映画は見事に表現した。そしてまた“一番親しむ者”の死によって人生に浄化の効果を与え、彼を救ったのだ。これを傑作と呼ばずしてなんと呼ぼう? 【クリムゾン・キング】さん [DVD(字幕)] 9点(2004-04-16 21:07:00) |
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10.感じの良い男爵が泥棒、ニコニコしているおじさんが余命わずか、美しいダンサーは落ち目、偉そうな社長は仕事でピンチと、外見とは裏腹な設定に社会の表面的な部分への軽い皮肉を感じた。登場人物それぞれのドラマはとても面白かったのですが、冒頭とラストに出てくる、ドクターの芝居がかったセリフが野暮でした。 【ラーション】さん 8点(2004-04-07 16:30:11) |
9.途中途中画像がとぶのが気になったけど(古い映画だから仕方ありませんが・・)、内容は面白かった! 【法子】さん 8点(2004-04-07 15:02:20) |
8.実に70年以上も前の作品。その事実にまず驚かされる。「映画脚本とはなにか?」「人物描写とはなにか?」「心象風景とはなにか?」そしてそれを「演じるとはなにか?」表方も、裏方も、映画制作に関わるすべての人にとって学ぶべき点はあまりに多い。ところで、あの愛犬はあの後どうなったのだろう?賛辞を送りながら、実はそれが一番の気掛かりだったと、失礼ながらも思ってしまう、もうひとりのワタシがいたりもする(笑) 【給食係】さん 9点(2004-01-18 03:34:05) |
7.タイトルがそのままその後の映画制作における手法の名前になっていることでも顕著なように、この手の映画の教科書的な完成度の高さが楽しめた。当時の世相を反映したそれぞれのキャラクターのドラマが秀逸。 【鉄腕麗人】さん 7点(2003-12-21 13:39:10) |
6.(高嶋政伸風に)『姉さん、事件です。さすが元祖、プラトンより「高級」ホテルです。』 【STYX21】さん 8点(2003-11-13 06:41:11) |
5.グランド・ホテル形式の映画が好きな僕にとっては観ないわけにはいかない映画だった。あらゆる映画がこの作品から真似ているなということが随所で見られとても楽しめた。 【スマイル・ペコ】さん 7点(2003-06-07 02:10:46) |
4.様々な人生が集まって少しずつ重なっていくホテルはいつも変わらない・・・。すごく良いドラマですね。話の内容もさることながら、出演者がみんな見事でした。ガルボの美しさはもちろんだし、クロフォードも様々な表情を見せて、とても魅力的でした。特に私の印象に残ったのはライオネル・バリモア扮する死期が近いので残りの人生を謳歌しにやってきた男です。何だかとっても可愛らしかったです。 【Letter】さん 8点(2003-05-03 22:13:06) |
3.凄い人生の縮図。恋あり、嘘あり、悩みあり、絶望あり、夢あり、死あり、誕生あり、犯罪あり、希望あり・・・。ホテルは変わらないが、人生は転変として-ままならないね。恋に落ちたグレタ・ガルボに少女のような愛らしさがあった。 【Tomo】さん 7点(2002-03-01 22:52:14) |
2.グランドホテル形式という形を作った名作。人物同士の心がすれちがう様子がすばらしいです。やはり、群像劇の優秀な作品の一つですね。 【ジョン】さん 9点(2001-12-27 12:18:59) |
【出木松博士】さん 6点(2001-01-15 19:39:11) |