11.グリシャムらしい先の読めない展開に、キューザック達がどっちに転ぶか分からない危うさに全く目が離せない上に、ラストに至るまでのストーリー展開と…脚本の素晴らしさと同時に脚本の強さが感じられる作品。しかも「銃」という社会性のあるメッセージをこめる事により、一介のサスペンスとは違う味を出している。社会性を押し出さずにサスペンスの本分を失わないバランスの良さも好印象。ホフマンは出番はそれほど多くなかったけど、買収行為に走らずに苦悩しながらも自分の正義を信じ、いつか絶対に勝つと信じる熱血的な弁護士役が良かった。 |
10.裁判員制度に関する法案が着々と推進されている現在の日本に於いては、他人事とは思えない内容です。十分な論議もされないまま(ま、これまでの国会で十分な論議がなされた例など知りませんが…)裁判員制度が施行され、真実を巡る裁判から逸脱し、本作の様な裁判員に選ばれた一般市民一人一人への個人的アプローチが罷り通る様になると思うと怖い感じもします。「またアメリカの裁判モノか…」程度の期待しかなかったこともあって、陪審員制度の盲点を突いた(これまでの米法廷モノと一線を画す)内容と、弁護士が主役じゃない(なのに、何故ダスティン・ホフマン?)ということもあり、個人的にはかなり面白く観る事ができました。ただ、ジーン・ハックマンのこーゆー役にはいい加減飽きてきてるんですけど…。7点献上。 【sayzin】さん 7点(2004-05-05 00:06:05) |
【kasumi】さん 5点(2004-03-29 01:18:06) |
8.情報戦の描写があまりしつこくなく、テンポよく見れました。 【ぷー太。】さん 7点(2004-03-21 20:15:18) |
7.J・キューザックのチャラけた兄ちゃんぶりが実は・・・ってとこが楽しめる。陸上競技のようなこのセンスのない邦題は嫌だ。 【mimi】さん 7点(2004-02-21 15:13:15) |
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6.展開が早くて、少し体調の悪い日には見れないかと思うが、楽しく観れた。ただ、主要人物の描写の割には、その他大勢さんの描写が置き去りにされている印象がある。だから「キミ誰?」って思う人物が突然現れた気がした。本題とは反れるが、ジョン・キューザックはイングランド・プレミアリーグ、ポーツマス所属のエヤル・ベルコビッチに似ていると思うのは私だけだろうか?と他の人のレビューが見事なのでこうしてお茶を濁します。 【クルイベル】さん 8点(2004-02-16 10:43:56) |
5.期待以上に面白かった。日本でも今後裁判員制をとるとの話をニュースで聞いて他人事では無く一生懸命見ようと心掛けた。見事に答えてくれる作品である。もし、これからの人生で裁判所からお呼びがかかったらと思って見てると見事に映画の中に入り込む感覚で見れた。更新後:それにしても一人一人の演技が良く、演技で見せる映画が凄く好きなので内容のある映画ってのはこう言うのなんだと勝手に実感せずにはいられない。それに、見に行った時のことを話すと観客は自分含め皆男皆ピンで平均年齢40代ぐらいと哀愁が漂っていた。俺もこの中の一人であったことを思うと微妙な気分なのだが逆にわかった大人達なんだと実感せずにはいられない。 【taron】さん 10点(2004-02-05 19:41:56) |
4.悪辣な敵役のジーン=ハックマン。そして最後まで正体を握らせないジョン=キューザックとレイチェル=ワイスの謎のコンビ。そして自らの正義に殉じたダスティン=ホフマン。丁丁発止の心理戦の末に、納得できる結末へと導かれる物語が心地良かったです。アメリカ銃社会と陪審員制度をモチーフにした原作とそれに足る役者陣の演技たるや見事の一言。いや、ホントいいもん見せてもらいました。 【しゃらら】さん 9点(2004-02-03 01:54:15) |
3.ジョングリジャム原作の小説でとても期待してました通り面白かったです!原題のRunnaway Judyの通りジョンキューザックが走ってるシーンは見てる私まで息切れしてしまいました。ダスティンホフマンとジーンハックマンの二人の初共演の映画でしたが、二人のやり取りには、見ごたえも、評決までハラハラして面白かったです。 【ゆみりん】さん 9点(2004-02-02 12:30:03) |
2.はっきり言って、ここ10年位の間に作られた法廷物の中では1、2を争うレベルの傑作なのではないかと思う。私はもはやハリウッドにここまで誠意に溢れた正当派の法廷サスペンスを作ろうとする誠実さは既に諦めていたのだが、そのぐらい、今やあり得ないほどの真正面から奇を衒わず、真面目に真正直に21世紀の「12人の怒れる男」をやっていること自体が驚きだ。ベタでありながらちゃんと現代的で、銃社会に対するメッセージもきちんと込められているがヒステリックでなく、さらにまっとうな仕掛けを用意してきちんとミステリ&サスペンスにもなっている。ほどほどの重厚感とほどほどのリアリズム、ジーン・ハックマンとダスティン・ホフマンをぶつけて来た辺りにはまたしてもスター隠し芸大会のニオイがしていて実に不安ではあったのだが、意外にも二人が上手く見せ場をシェアしていてバランスが良い。見せ場としては明らかにジーン・ハックマンの方が楽しそうなところだが、ホフマンとしては実に珍しく抑えの効いた良い芝居で太く短く見せ場をさらっていたところを高く評価したい。掴みも早く、プロットは緻密で良く練れている。個人的には「インサイダー」を秀作と言うなら明らかにこの作品は「インサイダー」に致命的に足りなかったものを持っている。泣かせどころもなく派手な仕掛けもないが、役者と演出の技量、手堅いシナリオなど極めて総合点の高い作品として、少なくとも私にとっては10年に1度出会うかどうかの傑作であることは間違いない。 【anemone】さん 10点(2004-02-01 00:42:51) |
1.邦題はイマイチだけど、これは傑作です! 陪審員制度、銃社会アメリカが抱える問題点とエンターテイメント性をうまく両立させていて見ごたえ十分。 こういう厄介な問題も、肩ひじ張らずにきちんと娯楽作にしてしまうアメリカ映画の底力を感じさせられるはず。 ホフマンとハックマンの1シーンだけの対決シーン、両名優(盟友?)が楽しんで演技してんなーって感じが画面から伝わってきて、嬉しくなってしまいます。 若手二人も健闘してるし。ジョン・キューザックは最近すごいっすね。 |