26. 原作はパトリシア・ハイスミスの「才人トーマス・リプレイ」。富豪のドラ息子を殺して自分がなりすますプロットだけ頂いて、後はルネ・クレマン(とポール・ジュゴフ)がアレンジしまくってます。原作との最大の相違点はリプレイがメガネの冴えないブ男なのに対し、アラン・ドロンは水も滴る美男子だという点です。確かに、「リプリー」のマット・デイモンはその意味で原作に忠実だったと言えましょう。もう一点は《ネタバレ》ラストシーン。原作は完全犯罪を達成しますが、映画はドンデン返しがあって企みは敢え無く露見、トムの逮捕を暗示させて終わります。あと、ホモ的ニュアンスのカットもクレマンのアレンジです。当然です。淀川長治氏はそれでもホモ映画だと主張してましたっけ。さて、このアレンジが吉と出たのか凶と出たのかは私が言わずとも歴史が証明してますね。タイトルも秀逸。まんま仏語原題「Plein Soleil」の直訳ですが。本作に於いてミステリは飽くまで味付けに過ぎません。切ない青春映画として鑑賞するのも一興かと。さぁ、アンリ・ドカエの流麗なカメラワーク、美しいニーノ・ロータのナポリ風メロディ、ドロンの超二枚目ぶりに酔いしれましょう。 【へちょちょ】さん 8点(2003-01-02 22:35:34) (良:2票) |
25.名作ですか?いろいろとアラが気になって…。他人に成り代るなら指紋くらい気にしろよ!って感じです。 【ヌリ】さん 5点(2002-11-17 10:23:03) (良:1票) |
24.アラン・ドロンは、下層階級の出身だという。不遇な少年時代を送った彼には何処か卑しさが漂う。そんな彼に本作のトム・リプリー役はまさに適役だった。作家の塩野七生さんも指摘されていたが、作中で彼が食事をする場面は、いくら上品に振舞ってもどこか不釣合いな感があるのだ。卑しさから抜け出そうとする男の悲しさをこの映画はよく描いている。今更言うまでも無くフランス映画の傑作だが、でも分からない人にはいくらその良さを説明しても分からないんだよね。 |
23.子供の頃、観た印象ではフランス系の独特の作り方に抵抗を感じた(特に冒頭からのラブシーンなんか)ものですが、今改めて観るとやはり傑作ですね。 【イマジン】さん 9点(2002-09-19 19:20:43) |
22.オチが『猿の惑星』くらいびびった。と言うよりこのオチは映像に恐怖さえした!しかしかっこいいなー主人公!音楽もなかなかいいし、演技も(演技する映画だけど)うまい。印象に残るシーンがいっぱいある。『リプリー』はダメだ、『太陽がいっぱい』に似たホモ映画。『太陽がいっぱい』の意味が今ひとつ分からないのは俺だけ?か・・・。 【I・I・59】さん 8点(2002-09-01 03:16:13) |
21.兎に角何もかもが切なく美しい、映画を見る喜びを感じる作品。アラン・ドロンの飢えたように凶暴で、せっぱ詰まったようなあの目がたまらん!あの目でみつめられる為ならなんでもするだろうなー。 【黒猫クロマティ】さん 10点(2002-08-29 12:01:15) |
20.おしゃれなサスペンス映画といったとこですか。アラン・ドロンよかった。 【phantom】さん 8点(2002-08-24 02:09:40) (良:1票) |
19.初めて見たのは、深夜のテレビ。本当に何気なく見ていたので、リプリーを演じていたのがアラン・ドロンということも知らなかった。どんどん引き込まれてゆき、そしてあのラストシーン・・・。はっきり言って奇跡のような映画。あれに憧れない男はいないと思う。 【one】さん 10点(2002-05-20 08:06:01) |
18.『リプリー』を先に見てからこの作品を見ましたが、伝わってくるものが全然違いました。しかし、ちょっと設定の部分を端折りすぎてる感があって、『リプリー』を観てなかったらストーリーが全部把握できないかも・・と思ったので、-2点しました。 【wood】さん 8点(2002-04-06 17:45:40) |
17.自分が生まれて、一番最初に観た映画。4、5歳位だった当時の自分の頭に、あの音楽も、太陽の熱量も、ラストシーンも一切がイチドキに焼き付いた。何かに向けて疾駆する塊のようなアランドロンがただ、いい。15年後にもう一度観たとき、アランが市場を散策するだけの何てことないシーンに涙が流れそうになった。 【エスメラルダ】さん 10点(2002-02-19 13:01:28) |
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16.この作品はラストの迎え方が全てです。まさに美少年って感じのアラン・ドロンが魅せる妖艶さに引き込まれながらにしてのラスト・・・。音楽もあいまって妙に切なさを感じる映画でした。アラン・ドロンの映画には美しい風景が多様されますね。 【かぶ】さん 7点(2002-01-15 08:06:01) |
15.全編をとおして、もちろんドロンはカッコイイんだが、特に背中をやけどしたあとシャツをフワッと着てるシーンが印象的。しかし、なんでドロンの眼はあんなに輝いてんの? 【まつ】さん 9点(2001-12-22 23:03:13) |
14.確かに秀でた作品であるコトは認めるけど、名作と謳われる割りには、私の中ではそれほどの作品とはならなかった。役者陣は全員ホントに輝いていて、「美しい」の一言に尽きる。殊にアラン・ドロンの若き野心溢れる感情表現には驚かさせられるもので、見事なまでのハマリ役。そしてラストの在り方があまりにも素晴らしい。 【チャーリー】さん 8点(2001-12-12 21:14:11) |
13.リプリーという原作と同じ名で再映画化。でも、やはりこっちが好きです。もっともアラン・ドロンも、モーリス・ロネもアメリカ人には見えませんでしたが。しかし最近リメイク多いですね。 【ちょうじ】さん 9点(2001-10-31 16:34:08) |
12.あの、通りすぎる人をごまかして死体を運ぶシーンが印象に残った。いや、まてよ。それだけなら「殺人ゲームへの招待」の方が上か? 【プレデター】さん 7点(2001-10-30 17:40:29) |
11.いやー,素晴らしい。あのラストシーンは数ある傑作の中で最も印象に残った。今の個性のない俳優たちはアラン・ドロンを範ととすべきだ。なと゛と傲慢なことを思ってしまった。(しかしこういう役柄のドロンは本当に素晴らしいが,人を殺さない作品てあるんかいな?) 【koshi】さん 9点(2001-09-15 12:02:37) |
【ジョージ】さん 9点(2001-08-31 15:35:44) (良:1票) |
9.秀作の一語に尽きる。アラン・ドロンの美しさは大したもんです。 【アカデメイア】さん 9点(2001-08-27 04:21:57) (良:1票) |
8.曲もストーリーも設定も素晴らしい。すべてが手に入った瞬間にすべてを失う。 【pacini】さん 10点(2001-07-09 18:17:36) (良:1票) |
7.とにかく音楽が最高。一度聞いたら耳からは慣れない。ドロン扮する主人公の殺人は許されざるものであるが、ラストでヨットに死体がからみついているシーンでは、「何でここまで来て・・・」と悔しさを感じる。「電話がです」と呼び出されるラストシーンであの曲が流れると、メロディが本当に心に染み込んでくる。 【トリサカ】さん 9点(2001-06-14 02:08:56) |