6.兄弟が休みの日に昼寝をするシーンにヘリコプターの音が被さるというのはあきらかに森田監督自身のヒット作『家族ゲーム』のパロディ。弟のお菓子や笹かまぼこの食べ方も『家族ゲーム』での伊丹十三の目玉焼きチューチューを彷彿させる。その家族(兄弟)にとっての日常を繰り返される画で見せてゆき、その一見特異な日常が実は現代の日本の文化の縮図的に描いてみせるそのやり口を見てもこれは現代の『家族ゲーム』といえる。異なるのは『家族ゲーム』は社会風刺をしながらもけして肯定も否定も表立ってしなかったが、『間宮兄弟』で描かれるオタク文化はどちらかというと肯定的に描かれているというところ。風刺に辛辣さが微塵もない。もちろんこの幸福感にも似た緩やかさこそが監督の狙いなのだろうけど、映画としての面白さを奪っているように感じる。様々な問題を孕む社会をすべて受け入れるという懐の大きさを描いているのだとしたらなおさら。 【R&A】さん [DVD(邦画)] 3点(2008-01-29 10:38:10) |
5.退屈なだけだな。ムダに長いし。30代で独身なんて東京じゃ当たり前だし。一緒に住んでることを除けばこの程度の兄弟(関係)なんてどこにでもいるよ。 自分にも男兄弟いるけど、友達より兄弟で遊ぶ方が楽で楽しいよ。若い時は反発しあってたけど、逆にいい年して30過ぎるとそういうもんだと思うけど皆は違うのかな? |
4.1時間でも良いのでは?と思えました。平凡で、たまにクスッとさせるだけなのにエピソードが多すぎると思います。 【よーこ】さん [DVD(邦画)] 3点(2007-11-22 09:43:59) |
3.仲良し兄弟が2人そろって女のケツを追い掛け回す映画なのでドタバタコメディーになるのかと期待してたのですが、つまらないまま終了・・・・出演の女優さんたちは光ってますね。 【東京ロッキー】さん [DVD(邦画)] 3点(2007-04-29 17:44:45) |
2.塚地が賞を取っていたので、見ましたけど、私はこの監督の作風は好きになれません。とても独りよがりが、押し付けがましく感じてしまいます。ただ、この映画を見て分かったことは、「おたく」と「趣味人」の違い。おたくは、女性にもてないんだ。沢尻エリカは、バッチギからかなり成長しています。 【ジブラルタの星】さん [DVD(邦画)] 3点(2007-03-01 17:01:16) |
1.薄気味の悪い映画だ。どう気味が悪いかというと、登場人物がみな極端に無自覚なのが気味が悪い。そういう生き方を自由でいいと思う人がいるのかもしれないが、そんな人ばかり寄り集まったこの映画には、大人になることを拒否する頽廃が感じられる。また、江國香織の小説の登場人物がむしろ、(少なくとも主人公は)きわめて自覚的で考えすぎる人物であるということを考慮しても、はっきり言ってこの映画は誤読だと思う。中途半端に入る大映ドラマ調の効果音や、意味のないスローモーションなど、日本映画のダメなところ満載の画面に、すっかり内容も霞んででしまう、そんな映画。 【ぽん太】さん [DVD(邦画)] 3点(2007-02-17 11:07:02) (良:1票) |