3.弱虫ペダルの原作って(アニメもですが)キャラ一人一人で自転車ブランドが別なんですよ。
今泉はSCOTTOだし、鳴子君はピナレロ(ちなみにピナレロは自転車ブランドの格で他のメンバーを圧倒してます)
で、この映画でもちゃんとそれは引き継がれていて、原作通りに全員が違うブランドの自転車になっていて「おお、ちゃんとしてるんだな」と一瞬思ったんですが…でも撮影に使うロードバイクなんて自転車屋に頼んで中古で揃えれば(ピナレロ以外は)せいぜい数万円。お高いピナレロにしても十数万あれば用意できるわけで、実はそんなにたいした事じゃないんだな、と思いました。
で、そんな風に自転車はちゃんとブランドを原作通りにそろえてるのにキャスティングがおかしいです。
バリバリ関西人の鳴子君、不自然なエセ関西弁で聞いててほんとにイライラします。
調べたら役者はニューヨーク生まれの北海道育ち。
いや関西人キャラに関西人アサインくらい簡単に出来るでしょうよ…自転車ブランド揃える前にまずそこをちゃんとしろよ、と。
あと、役者に何かあったときに出演作品がお蔵入りするかしないかで「作品に罪はない」なんて議論が起きます。
私も「役者と出演作品は別」だと思っていたのですが、しかしこの映画で伊藤健太郎を観たときに「うわ、こいつかよ」と正直思ったわけです。何しろあの事故のときの印象が悪すぎて悪すぎて…
役者が不祥事を起こした時にお蔵入りもありなのかもしれない…この映画を観て初めてそう思いました。
で、映画の内容自体は、普通に作ったらまぁこうなるだろうな、という無難な内容。
が、とにかく濃いキャラが揃う漫画だけに、実写版での限界というか、キャラの魅力が足りないのに観ていて痛々しい…というなかなか厳しいものになってました。
ここまでキャラが濃い漫画はやっぱアニメが向いてるんでしょうね。