1.全編、マイケル・ムーア面目躍如のアポ無し取材(てか、単なる嫌がらせ)で構成されてるので、「華氏911」よりは遥かに面白く観れました。本作の事例で、ライブドア問題で一躍注目を浴びた「企業は誰の物か?」という命題の答が明確になります。我が国のアンケート等では、未だに「従業員の物」と答える愚か者が多いのに驚かされますが、企業は間違いなくオーナーの物。株式会社では株主がオーナーです。本作に登場する莫大な利益を上げてる優良企業の、不必要に思えるリストラの目的は利益そのものではなく、収益性の拡大によって株価を上昇させ、株主の利得を最大化すること。最近はCSR等も叫ばれる様になりましたが、現状ではオーナーへの経済的責任は社会への道義的責任に勝るのです。ところで、私もラジオのシーンには納得。「“The United States of America”なんて説明的な国名はカッコ悪い」って、確かに言われてみればそうですよね、6点献上。