2.「※当作品はアニメ映画ではございません。数分後に本編が始まります」が一番面白かった。あとは冬の陣・真田丸攻防戦がそこそこで、他は目も当てられない。そもそも十勇士が幸村に尽くし、徳川と戦う動機が弱すぎる。とくに誰に感情移入するわけでもないので、夏の陣で次々討ち死にしていくさまを見ても「ふーん」とかしか思わない。やたら壮大な音楽が、この空回りに拍車をかけているようだった。これ、もともとは舞台上演作品で、スライドしてきた出演者も多い。そのため芝居がそっちに引っ張られてしまったのもまずかった。舞台は面白いのかもしれないけど、映画は失敗に終わったと言って差し支えないだろう。