1.映画館で鑑賞。
というか、高いお金を出して木下惠介のDVD-BOXを購入しない限り観ることができない作品だ。
お目当ては若かりし頃の田村正和を観ること。
吉田輝雄も好きな俳優なので、本作に“爽やか兄弟”を期待した。
ところが、田村正和は“若い”というより、“単なるガキ”といった感じで、期待とは異なった。
まあ、それは置いておいて内容の方だが、これがかなり面白かった。
話としても良かったし、声を出して笑える箇所がいくつもあった。
映画的な面白さもさることながら、笑ってストレスを解消できたという意味でも、私にとって観る価値のある作品だった。
吉田輝雄は、相変わらず女性を横に乗せて爽やかドライブが良く似合う。
岡田茉莉子を助手席に乗せて、颯爽と車をはしらせる。
これが実に様になっている。
そして、不思議とどこか面白い。
ここまで型にはまった爽やかドライブを見せられると、思わず顔がほころんでしまう。
DVD-BOXではなく、単品DVDで発売したとしても遜色のない傑作である。