3.《ネタバレ》 未だと「世にも奇妙な物語」と言われそうなタイトルだ。
ロジェ・ヴァディム、ルイ・マル、フェデリコ・フェリーニ・・・変態ばっかじゃねえか(笑)
内容もエロっぽい。
この作品、総合的には★4つの80点。
ただ、個々の作品の評価は以下の通り。
●黒馬の哭く館:ロジェ・ヴァディム
個人的評価:★★★(ヘンリー・フォンダがいないので不満)
フォンダ兄弟を拝むためだけにあるような作品。ヴァディムの嫁自慢。弟がそんな変態野郎にブチ切れたのか「だったら俺にくれ」と姉と近親相姦をしようとする話(大嘘)。
父親のヘンリー・フォンダも揃っていたら★+1になったかも(何じゃそりゃ)
●影を殺した男:ルイ・マル
個人的評価:★★★(ドロンパのファン向け)
アラン・ドロンがドッペルゲンガーに悩まされるだけの話。
黒髪ブロンドのブリジット・バルドーが最高にキレイなのとドロンパファンだけ見ればok。
●悪魔の首飾り:フェリーニ
個人的評価:★★★★★(大満足)
これが大当たり。
三作目。
これもエドガー・アラン・ポーの原作の映画化なのだが、フェリーニは見事に別の作品に作り変えてしまった。
フェリーニでは珍しいホラー映画、そして最高のホラー映画。
フェリーニのこの映画を怖がる目的で見ようとする奴は何も解っていない。
ただ純粋にフェリーニの不気味で繊細な演出を味わうのが醍醐味だろう。
舞台は現代のローマ。
麻薬と酒に溺れたかつての名優。
彼が見た少女は酒や麻薬の幻覚?それとも・・・というお話。
昼は賑やかなローマも、夜になると静まりかえる不気味さ、
誰もいない街でフェラーリを猛スピードでぶっ飛ばす。真夜中に一人って怖いよな。
そんな孤独への恐怖があるからか、主人公の顔の白さがまた不気味だ。
「コイツもとっくに幽霊なんじゃねえか?」ってくらい。
ニーノ・ロータの生気を感じられない不気味な音楽が雰囲気を盛り上げる・・・ラストも衝撃だった。