2.《ネタバレ》 ホウ・シャオシェン作品の中では『珈琲時光』に次いで好き。
ホウ・シャオシェン監督といえば、『非情城市』などの歴史モノが有名である。
しかしこの監督は、本作の様なラブストーリーを撮らせると、特に強い輝きを発する。
台湾の田舎に咲いた小さな青春の花。
その散り様が素晴らしく美しく、そして質素に描かれた名編。
撮影担当であるリー・ピンビンによる映像は、相変わらず暖かみがあって美しい。
ホウ監督の作品はどれも物語性は薄いが、美しい映像と相まって暖かみと瑞々しさが同居する超自然体な雰囲気を作り出す。
美しすぎて中毒になりそうな作品ばかり作るホウ監督。
これからも彼の作品はできる限り多く観ていきたい。