《改行表示》 9.BBCのアンケート「100名の最も偉大な英国人」で堂々の1位になったチャーチルの重大な決断を描いた濃厚な映画だと思います。 どうでも良いけど、2位はブルネル(土木技術者)です。 ヨーロッパを守ったイギリスがEUから離脱しようとしているのは皮肉なものですね。 【あきぴー@武蔵国】さん [DVD(字幕)] 7点(2020-04-27 00:25:54) (良:1票) |
《改行表示》 8.「戦争で勝った国はいいなあ」なんて子供っぽいことを、本気で考えてしまった。 島国、立憲君主制、先進国と、共通点の多いイギリスとは、どうしても比べてしまうから。 1940年当時のイギリスも、こんなに難しい政治判断が必要だったんだ。知らなかった。 日本との違いは「信念があったことかなあ」なんて考えた。 今の日本、信念ありますかね?これからの日本は大丈夫かな? だってこういう政治映画、今の日本じゃまず作れないから。 源頼朝や大久保利通みたいな「全身政治家」は全然人気ないし、徳川家康みたいな戦国大名+政治家でもあまり人気ないし。 話がだいぶ逸れたけど、この映画のチャーチルは、政治家のくせに人間くさくて楽しい。 特に、秘書や奥さんとのやりとりが楽しい。 ウィットに富んでるっていうの? 緩急をつけながら、クライマックスできっちり盛り上げる。 あー「戦争で勝った国はいいなあ」。 【まかだ】さん [DVD(吹替)] 8点(2019-03-06 23:04:38) (笑:1票) |
《改行表示》 7.《ネタバレ》 邦題から、戦時中をずっと追うのかと思ったら、ほんの数日間を切り取っただけでした。それでもチャーチルの人となりはよくわかったし、開戦前夜の緊張感も、政治判断の難しさも伝わってきました。ほとんど密室劇でありながら、そう感じさせないスケールの大きさがあります。 ただし一日本人として見た場合、いささか斜に構えてみたくもなります。開戦前の状況は、実は日本もよく似ていたのではないかと。チャーチルは市民の声を聞き、強敵に対して徹底抗戦を主張しましたが、当時の日本もまた、勝ち目のない相手に参戦したわけです。今から見ればなんとでも言えますが、当時の日本人の多くはその瞬間に快哉を叫んだはず。ここまで、日英の政治判断はほぼ同じです。 その後は明暗がくっきり分かれましたが、まかり間違えばロンドンにドイツ製の原爆が落とされていた可能性もなくはないわけで。そうなればチャーチルは(存命なら)、間違いなく「A級戦犯」だったわけで。人間万事塞翁が馬というやつです。 【眉山】さん [インターネット(字幕)] 8点(2019-02-03 22:33:55) (良:1票) |
《改行表示》 6.これぞ裏「ダンケルク」! ダンケルクで置き去りにされたイギリス兵が絶望の淵にあった時に、本国ではこのような動きがあったのか! と、その辺の歴史をあまり知らない私でも非常にわかり易く描かれていてとても面白かった。 それにしても、もしチャーチルが首相になっていなかったら、また、和平を望む上院議会に押されて交渉に入っていたら、 ダンケルクの30万の兵士は見殺しにされていたかもしれない。 そう考えると首相という一人の人の持つ力は凄いなと改めて思わされる。 言葉の力を操ってのし上がったヒトラーに対抗し得るのは、彼もまた言葉の力で国会及び国民の支持を集めたチャーチルだったのだなぁと納得。 そう言えばこのレビュー、なんでこんなに行間を空けているのかと思われるかも知れないでしょうが、 行間が狭いのを嫌ったチャーチルに敬意を払っての事です。得に意味はありません。読み辛いだけ!笑笑 【ヴレア】さん [映画館(字幕)] 8点(2018-05-07 16:43:59) (良:1票) |
《改行表示》 5.《ネタバレ》 面白かった。 歴史・偉人物らしからぬスピーディな演出に終始。 映像もキレが良く最後までダレる事も無く鑑賞。 辻さんのメークに関しては各種メディアで書き尽くされているので多言は避けるが、 映像に映る全てのシーンがメークながら、全く不自然さを感じない素晴らしいものだった。 芸達者ゲイリー・オールドマンの役者魂溢れ出る名演はアカデミー賞受賞も納得。 唯一不満なのは、英国王が何故チャーチルを支持する様になったのか、 そこに至る迄の描写が少々足りない所。 ここがもう少し補完されていれば、支持を表明するシーン~その後の国会演説がより感動的になった筈。 ここだけが惜しい!! 【たくわん】さん [映画館(字幕)] 8点(2018-05-07 13:01:36) (良:1票) |
《改行表示》 4.《ネタバレ》 演技の枠を超えたチャーチルを現代に復元させた映画。苦境の中であの横暴な人柄から思いやりとジョーク溢れる紳士に変わっていく姿、最後の演説姿、人気俳優の姿がない特殊メイクは見てて実映像とも差がないような映画。第二次世界大戦でのイギリスの苦境からの逆転劇ではなく、そこに至るまでのプロセス。文学的な映画ではあったけど、演技、メイク他脇役も含め十分楽しめたと思う。 ゲイリー・オールドマンだからできた・・と思う。演じてる主人公にオールドマンの影も感じないくらい見事に演じきった。辻さんにも敬意を表して 【ラスウェル】さん [映画館(字幕)] 8点(2018-05-04 21:22:38) (良:1票) |
《改行表示》 3.《ネタバレ》 第二次世界大戦時はイギリスとアメリカは仲良しだったと思っていました。 最後連合国が勝利するまでに、幾多の困難があったのか。 本作はその一部分を細部に渡ってじっくりと見せてくれました。 もうひとつの思い違いは、チャーチルが国王にも国民にも好かれた性格の良い人と思っていた事。 こんなに癖だらけで面倒は起こすし、周りを振り回す人だとは。 一度見たら忘れられないキャラクターをオールドマンさんが熱演。 クライマックスの演説シーンは実に気持ち良かった。 それから、予想以上の出来栄えでした。 継ぎ目が分からない毛穴まで見える特殊メークも実に見事。 オールドマンさん、辻一弘さんのダブル受賞も大いに納得です。 ワンマンなキャラクターがぐいぐい引っ張っていくのは、混沌とした時代には必要なのかもしれないと感じました。 平和への熱い思いを持つリーダーを、私たち国民が国民の責任において、見誤らないようにしていきたい。 不安な今をあらためて考えるきっかけにもなりました。 【たんぽぽ】さん [映画館(字幕)] 8点(2018-04-12 13:56:12) (良:1票) |
2.《ネタバレ》 民衆を奮い立たせ、悪の帝王に敢然と立ち向かった英首相。細身のゲイリー・オールドマンがでっぷり貫禄十分な体形にへ~んしん。まるで別人やな。辻さん、いいシゴトしてます。それぞれ米アカデミー賞ゲット。強敵に挑む勇気を頂いた良作。 【獅子-平常心】さん [映画館(字幕)] 7点(2018-04-07 01:21:12) (良:1票) |
《改行表示》 1.《ネタバレ》 軍事に非常に興味があり、このあたりの歴史はある程度熟知してるつもりだったので、チャーチルが政界、特に身内の保守党で不人気だったこととか、党内で融和派が優勢だったこととか、とても新鮮で興味深かった。 感慨深かったのは国王。立憲君主としてあくまで政争の圏外にいたというのが常識による理解だったが、意外や意外、最初は毛嫌いしてたチャーチルをやがて反ヒトラーの同志と認め、友情まで築き支えていくとは!(親独的なこの人の兄さんが国王でなくて本当に良かったと思う。シンプソン夫人って、ブサイクでふしだらな人間としか思えないけど、あくまで結果としては人類にすごい貢献してるんですね、歴史って面白い) で、一番心をうたれたのが地下鉄の、ヒトラーとの講和の是非を尋ねたチャーチルに対する一般民衆の「never」の合唱。 基本的な知識に欠け、感情に流されがちな庶民の意見はポピュラリズムの一言で否定されるし、大概そうすることが正しいのだが、 しかし、本当に肝の本質的な部分においては、外交の駆け引きになれきったプロの政治家よりもよほどまともな意見を出すこともあるかもと。 多少は期待していたが、少し涙をにじませるほど感動するとは思わなかった。 綺麗な好みの女優さんが生き生きと動く姿や、派手な戦闘シーンと同じくらい政治的なやりとりの描写も大好きな自分を自覚した一日でした。 ブルーレイを購入して鑑賞。家での鑑賞はいろんなことを調べながら見れるというのだけはいい。 「橋の上のホラティウス」 ギリシャ古典かなにかと思ったら、ローマ史に基づく、イギリス人の詩でした。いい詩ですよ。一回是非ご一読を 【rhforever】さん [映画館(字幕)] 10点(2018-04-02 19:17:53) (良:1票) |