《改行表示》38.《ネタバレ》 グレンフォードの何という存在感! 西部劇にロバートデニーロが出たら、こうなるって感じデス。 最後まで観ると、あれ?ホントにこの人、悪い人なの?って思う。 やっぱり、敵も人間がスゴイって感じを描いてくる。 だから西部劇は面白いって唸るんだよなぁ・・ 西部劇の懐の深さを思い知る一本! リメイクも観てみたい。 【トント】さん [DVD(字幕)] 7点(2024-05-17 00:58:59) |
《改行表示》37.《ネタバレ》 カネの為に護送を買って出たダンが、仲間の死に際して下すのがひとつ目の「決断」。男には、命を投げ出しても貫き通すべきモノが確かに在るのだということ。ふたつ目の「決断」は、そんなダンを殺してはならないと思う悪党の一種の「諦め」というか。そしてそれは、ただ「借りを返した」と嘯きつつも、ダンの潔さと夫婦の愛情を直に見せつけられたことにより心に芽生えたものであろう。 その意味では、ダンの困窮ぶりと悪党の誘い掛け、頼りない飲んだくれのアレックスが相棒であったこと、嫁さんがワザワザ駅まで来ちゃうこと(私も正直「何しに来てんねん!」と思いました最初は)、等々、細かい所までわりかし良く工夫の効いたシナリオだったなあと思う。ただそれを踏まえてもやはり素晴らしいのが、見事に描き出される「男の美学」。それは彼ら2人がある意味、自分の身を捨ててまで護り抜いたモノだったのだなあと思います。このカッコ良さ、実に心地良い。 【Yuki2Invy】さん [DVD(字幕)] 8点(2020-10-09 22:27:46) (良:1票) |
《改行表示》36.終始物静かなベンは西部劇悪漢キャラらしからぬ存在。ダンの心を見透かすように金で釣ろうとするネチネチぶりに血圧が上がる。甲斐性なしを突かれて金に転びそうになるダンを応援し続けて血圧が上がる「踏ん張れ!」 グレン・フォード、ヴァン・ヘフリンのキャスティングが絶妙 力が入りっ放しの展開を経た結末に釈然としないものを感じていたものがラストショットに消し飛んでしまった。乾いた心にまで沁み入ってくる雨模様が絶品。 異色であり上質の西部劇を堪能しました。 |
《改行表示》35.《ネタバレ》 西部劇らしい派手さはあまりありませんが、密室劇、心理戦ですね。 そしてダンの心の葛藤。そう言うものがストーリーの主軸となってる。 見た目がね、悪党側のおっちゃんの方が人良さそうな顔してて、 ダンの方が悪人顔だよななんて思って観てたんですが、いや〜まさかああいうラスト展開で来るとは。 ええ奴やん。ちょっと唐突な感じもするが、なぜか許せてしまう。 嫁はんの見送りとフランキー・レイン流されたら許しちゃう。ああずるい。 【あろえりーな】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2019-05-21 21:56:18) (良:1票) |
《改行表示》34.《ネタバレ》 「敵同士だったのが、同じ時間を過ごす内に お互いを認め合うようになる」ってプロットが、きれいに描かれてますね。 西部劇というと早撃ち等のガンアクションがメインのものも多いけど、本作は心理面に注力してるのがよく分かります。男の美学を映すハードボイルドものですね。 【くろゆり】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2019-04-22 09:29:45) |
33.リメイク版に比べると密室劇が多いので少し退屈でした。高評価が多いのにすいません。 【ケンジ】さん [DVD(字幕)] 6点(2017-04-17 22:53:16) |
《改行表示》32.護送する者と護送される者、2人の静かなる心理戦。 ガンファイトは終盤までは無いのですが、途切れることの無い緊張感。 護送する者はしがない牛飼い。護送される者は強盗団の大物。中盤以降はどちらも本当にカッコいい。 しかし、護送する者は最初からカッコよかった訳じゃない。 護送する者が護送される者に対し、2ドル、じゃあもう2ドルちょうだいと小銭をせびる、序盤のやりとりが効いている。 護送される者が護送する者に対し、終盤には7000ドル、ダメか?じゃあ1万ドル。しかし動じない。 苦労させている家族のためにカネを取るか?しかし男には正義のために戦わねばならない時がある。 護送する者はどんな決断を見せるのか?2人が見せるしびれるような心理戦が素晴らしい。 そして列車がやって来て決断の3時10分。邦題にある「決断」とは、護送する者の決断だと思っていたら、 動き出した列車に飛び乗る、護送される者の最後の決断。最高にいかしている。 リメイク版は公開時に見に行きたかったのですが、見に行けず今だに未見のままです。 グレン・フォードの役にラッセル・クロウ、ヴァン・ヘフリンの役にクリスチャン・ベール。 これもいいにきまってるんだよなあ・・・。近いうちに見ることにしよう。 【とらや】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2016-08-29 21:46:16) (良:1票) |
31.《ネタバレ》 リメイク版を先に観ていましたが、こちらの作品とリメイクはちょっと話が変更されているんですね。こちらの作品は、主人公の息子はまだ子供で駅にもやって来ません。リメイクでは父としての誇りに比重が置かれてた気がしますが、オリジナルのこちらは夫としての心に比重があり、駅へ向かう前の宿に妻がやって来ます。リメイクは「父と息子」の物語、オリジナルは「夫と妻(男と女)」の物語の印象。ベンが自ら列車に乗る動機も違います。その動機の描き方はリメイクの方が好きです。宿を出てから駅までの描写は、派手さは断然リメイクに軍配が上がるものの、より緊張を感じたのはこのオリジナルの方でした。でもオリジナルは最期に何もかも簡単にうまく行き過ぎ(でもハッピーエンドは気持ちいい)、リメイクは魂の部分ではグッドな出来だけど悲しく辛い。両方の中間ぐらいを観たいなぁ。 【だみお】さん [DVD(字幕)] 7点(2015-11-13 23:50:00) |
30.邦題からして西部劇とは知らずに鑑賞しましたが、ストーリーも後味もとても良いウエスタンでした。リメイクされたのも肯けます。 【ProPace】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2014-09-10 21:05:02) |
《改行表示》29.エルモア・レナードの短編を原作とする「ユマ行き3時10分発」。 ストーリーの完成度は未だリメイク版に引けを取らない。 人間ドラマが主体の西部劇だが、ファーストシーンにおける居並ぶアウトローと取り囲まれる駅馬車の様相はワクワクするなという方が無理だ。 本作は強盗団の首領を捕縛し護送するというシンプルなもの。 首領を抑える事で強盗団そのものを押さえつけ、強力な盾であり敵に次々と襲われる餌でもある。 そんな命懸けの任務に集う仲間たち。 駅馬車を利用した隠蔽劇、 立場を超えた絆、 ラスト20分に渡る駆け引きは見応えあり。 走り去ろうとする列車における一瞬の戦いは面白い。 ただ奥さんが駆けつける必要はあったのか? アレで敵に襲われた人質なんてなってたら洒落にならない。 ラストの雨の場面がキレイだった事。美しい。 強盗団のボスを演じるグレン・フォードの顔は、一見に善人に見える「極悪人」だ。 見た目はニコニコ面でとても悪党には見えないが、不敵な笑みで主人公を嘲笑う時の表情は不気味である。 怖い顔のヴァン・ヘフリンは正義漢の塊だが、焦りと苛立ちが内に潜む凶暴性を見せる。 元々は家族を食わせるために参加した普通の人間。覚悟はしてきたがいざ妻と再会するとなると家族への愛情を覗かせる。このヴァン・ヘフリンは「シェーン」よりも好きな父親だね。 たった一人で戦い抜く姿は「真昼の決闘」よりもハラハラドキドキしてしまう。ゲイリー・クーパーが愛妻なら、ヴァン・ヘフリンは本来敵である筈のグレン・フォードに助けられる。孤独だと思う人間ほど誰かの支えで助けられている。人の支えの大きさを思い出させる。 あとフェリシア・ファーが可愛かった。特に胸が(ry 【すかあふえいす】さん [DVD(字幕)] 9点(2014-03-23 20:43:02) |
|
《改行表示》28.《ネタバレ》 ■とにかく雰囲気が素晴らしい!第一にウェイドと店主代理の女性のやり取りの前後のシーン。町全体を描写せず、町の隅にひっそりとある静かなサルーン。若干影を背負った佇まい。もう何といってもBGMが最高に効いています。第二に早朝のコンテンション。人っ子一人いないその様子はゾクリとくる怖ささえ覚えます。撮り方によってこんなに違うものなのかと。 ■リメイクとの対比・・・リメイクと決定的に違うのは、ウェイドが本気で逃げようとしているところ。それ故緊張感が段違いで、一瞬も気を抜けないその状況はいつの間にか見入らされています。また、リメイクのウェイドは自分の身がどうこうよりもダンの人間性に心を動かされたという描写が強いですが、オリジナルは「本気で逃げたい、しかしダンは死んでほしくない」というジレンマ構造の描写になっています。オリジナルもリメイクもダンに協力的な言動をするという点では共通ですが、その中身が違うのが面白い。さらに、リメイクのダンは何ら誇れるものがなくどこか頼りなさげで、そんなダンが逃げ出さない理由は「誇り」のためですが、こちらのダンはウェイドよりもいかつい風貌で、家でのシーンで子どもたちからの尊敬(誇り)をあっさり獲得している。ではなぜ逃げ出さないのか、となると、ダンの台詞の通り「責任」言い換えれば「己の正義」のためなんですね。やっぱり昔の西部劇はそうでなきゃ!という感じのテーマ設定で、そこが良い。 ■・・・と、如何せんリメイクを先に観たためにどうしても比較してしまいますが、オリジナルもリメイクもそれぞれ良いところが異なる素晴らしい作品というのは間違いないと思います。 【53羽の孔雀】さん [DVD(字幕)] 9点(2014-03-20 01:13:31) (良:1票) |
《改行表示》27.《ネタバレ》 序盤で酒場の女がベンに言った「一度会っただけで忘れられない人もいる」との言葉は、終盤のベンとダンの関係を示唆しているよう。 リメイク版ではベンが手下にボスとしてありえないような行為をして強い違和感を覚えたが、オリジナルにはそういう無理なところはなく自然な流れとなっていた。 ただ、人間関係や人物の背景、物語の起伏ではリメイク版は改良されている。 オリジナルは息子たちが序盤以降は登場しないので、ダンがベンの誘いを拒絶する理由が伝わりにくくなっているような…。 全般的にあっさりしすぎで、アクションシーンも少ない。 不敵で魅力的な悪役のボスと主人公のリメイク版を先に観てしまったのでインパクトが薄れて純粋に楽しめなかったかもしれない。 【飛鳥】さん [DVD(字幕)] 5点(2014-02-19 19:12:30) |
26.《ネタバレ》 はじめは金のために引き受けたベンが、次第に違うものをよりどころとして行動するところがいい。その展開に持っていくため、口のうまいダンにあれこれ喋らせたり、家族やアレックスといった人物を配しているのもうまい。中盤会話が中心になったので、ちょっとダレた感はありましたが、最後のダンの「男気」など、うまい終わり方だったと思います。フランキー・レインはあいかわらずいい声してますね。 【アングロファイル】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2013-11-24 10:04:27) |
25.《ネタバレ》 リメイク版を先に観てたのですが、ご縁あってオリジナルを鑑賞(ウレシイナ)。うーむ、これは両方とも甲乙つけがたいほどいいですね。こちらはリメイク版と違い抑えめな描写と押しつけがましくないあっさりめなテイスト。ちょっと薄味な感じはするけどラストはこちらのほうがいいかなぁ。流れが自然な感じだしね。しかしあれですな、今から50年以上も前にこんなストーリーを考えちゃう脚本家さんはスゴイね(感心)。手に汗握る男の攻防戦は見応えたっぷりでゴザイマシタ 【Kaname】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2013-07-30 09:44:43) |
24.《ネタバレ》 やはり見所は互いの思惑が潜む二人のやりとり。豪胆で余裕を見せる大物犯罪者にペースを握られ冷や汗タラタラの牛使い。なぜか駅まで奥方サマが追ってきてます。こちらが本家なのですがテンポ、緊迫感、ラストの盛り上がりなど全てにおいてリメイク版の方がよかったですね。 【獅子-平常心】さん [ブルーレイ(字幕)] 6点(2013-05-30 01:09:43) |
23.おお、これぞ西部劇界の“ハムレット”、生か死かそれが問題だ、とばかりに、悪党の親分のネチネチとした心理戦(暑さの描写、屋外の葬列が、焦燥感に輪をかける)に心が揺らぐ主人公。短い映画の割に、問題の「3時10分」まではエラく時間があったりして「えっ?」と思わんでもないけれど、それでもいずれ、3時10分は迫ってくる、10分前には無情にも時計の鐘が鳴り響く。悩んだ主人公がついに「決断」した時はもう運命の歯車は回り出しており、“ハムレット”よろしく、ある意味手遅れな訳だけれど、しかし大きな違いは、運命に打ち倒されないところ、運命に決然と立ち向かうところ、ですな。悪党という割には悪党顔をしていないスマートな悪党に対し、むしろ主人公の方が野暮ったく見劣りしているのですけれども、その“タダのオヤジ”たる主人公が、“タダのオヤジの意地”を貫く時、そりゃ絵ヅラ的にはイカツいですけど、それでもそこには「美しい」と感じさせるものがあります。だから意表をつくラストにも、納得してしまう。ちょっと似たところのある(でも全然違う)『真昼の決闘』も好きな映画ですが、やっぱりコチラに軍配を上げてしまうなあ。 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 10点(2013-02-26 22:21:16) |
22.先にリメイク版を観てしまったからではないけれど、やはりR・クロウ版のほうに軍配を上げます。人間ドラマの見せ方がリメイク版のほうが映画としてずっと魅力的にできている。キーだった息子がオリジナルにいないのにはちょっとがっかり。奥さんも古き良きアメリカの母をなぞってるだけのこの時代の西部劇にありがちなパターンでつまらない。どうしても後発と比べてしまうのでフェアな評価とはいかないですね難しい。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2012-12-06 11:46:27) |
《改行表示》21.《ネタバレ》 捕らえられた強盗団の首領と、その男を列車で送致するために護送する男の物語。 リメイク版と比べると、非常にスピーディでテンポよく話の進む、コンパクト版。 チャーリーの残虐性も抑えられていて、最後の突撃に対する銃撃も、かなり少なく地味。リメイク版の、弾丸の雨をかいくぐる緊張感と、撃たれるか、いつなのか、というこちらオリジナル版の緊張感、どちらも甲乙つけがたい魅力。 汽車に乗り込む瞬間に、撃たれない工夫として、もうもうと煙る汽車の蒸気を使うのは、上手い。ただ、何もかもうまく行った「ハッピーエンド」が、若干安易にも見えるも事実。殊に、命を救われた借りを返しただけ、的な説明はいらなかった。ベンは、もっと違うもののために、汽車に乗ったのだと思う。それは、リメイク版を見ると、よりはっきり分かるようになっているのだが。 最後に、牧場主の求めていた雨が彼らに降り注ぎ、爽やかに物語を締めくくる。ダンを苦しめた干ばつの終わりを告げる、雨なのに明るいこのシーンは、彼らの明日を暗示していると思いたい。 【Tolbie】さん [DVD(字幕)] 6点(2012-10-28 02:30:18) |
20.主役の二人、まったく違うタイプだけど、どちらも魅力的でした。 【珈琲時間】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2012-07-16 21:09:35) |
《改行表示》19.《ネタバレ》 緊迫感がすばらしい。ベンウェイドの存在感がすばらしい。 主人公がこの危険なミッションを受けるに至る、心理の変化、決断のようなシーンがないのが残念。 あてにしていた借金の申し出が却下されるや否や、この話に飛びつくのは唐突かなあ・・ 駅についてからのウェイドの心理攻撃に揺さぶられながら、ジリジリと時間が過ぎていくのが実に緊迫感がある。 終盤、嫁が出てきたところでは、正直「なんで~!?」と思ったが、主人公の最後の決断のシーンだったんですね。 ラストのウェイドの行動は、思わず惚れてしまうこと請け合いな名シーンです。 【kosuke】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2012-04-26 00:42:16) |