1.《ネタバレ》 パリ、モンパルナス。通りを隔てて向かい合う2つの部屋には、それぞれ傷ついた夫と傷つけた妻、その部屋を「過去からの客」が次々訪れるという、不思議な一夜の物語。
とは言え、今どき清々しいまでに浮気上等で淫乱無類な嫁さんの方には感情移入しろと言われても少し無理があり、ここにはおフランスとのお国柄の違いを感じるとも言える。面白かったのはやはり、過去の男(セフレ)が勢揃いする極めて恥晒しなシーン(こんなことが現実に起ったら、これはどんな女性でも必ず赤面するであろう)。
全体としては結局、ファンタジックな痴話喧嘩、程度の中身しか無く、ラストもよくあるグダグダだが、鼻で笑って気楽に観る分にはそこまで悪くもないかと。旦那については、何故季節が冬なのに終始短パンなのかがとにかく気になった(見た目的にもみっともないし)。