ゴングなき戦いのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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ゴングなき戦い

[ゴングナキタタカイ]
Fat City
1972年上映時間:97分
平均点:8.00 / 10(Review 1人) (点数分布表示)
ドラマスポーツもの小説の映画化
新規登録(2004-04-04)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2017-08-26)【S&S】さん
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監督ジョン・ヒューストン
キャストステイシー・キーチ(男優)ビリー・タリー
ジェフ・ブリッジス(男優)アーニー
スーザン・ティレル(女優)オーマ
キャンディ・クラーク(女優)フェイ
ニコラス・コラサント(男優)ルーベン
音楽マーヴィン・ハムリッシュ(音楽スーパーバイザー)
作曲クリス・クリストファーソン"Help Me Make It Through the Night"
挿入曲クリス・クリストファーソン"Help Me Make It Through the Night"
撮影コンラッド・L・ホール
リチャード・ムーア〔撮影〕(追加撮影[ノンクレジット])
トーマス・デル・ルース(アシスタント・カメラ[ノンクレジット])
製作レイ・スターク
ジョン・ヒューストン
コロムビア・ピクチャーズ
美術リチャード・シルバート(プロダクション・デザイン)
ウェイン・フィッツジェラルド(タイトル・デザイン)
衣装ドロシー・ジーキンズ
編集ウォルター・トンプソン
その他フレッド・ルース(キャスティング)
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【クチコミ・感想】

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1.《ネタバレ》 日本では劇場未公開でDVD化もされていない、ジョン・ヒューストンの隠れた秀作ボクシング映画です。製作年は72年ですから、いわばジョン・ヒューストンが撮ったニューシネマと呼ぶにふさわしいかもしれません。 かつてはそこそこ名の知れたボクサーだったステイシー・キーチが、何気なく寄った体育館で若者ジェフ・ブリッジスと出会います。ちょっと打ち合っただけでその才能を見抜いたキーチは、ブリッジスにジムに通うことを勧めます。普通だったらこのブリッジスがボクサーとして才能を開花させてゆくというのが王道のストーリーテリングですけど、そこは巨匠ヒューストンの脚本ですから捻った展開になります。アマ戦にデビューするまでは順調だったけどあっさり敗退してしまうブリッジス、その後は今一つ伸び悩むうえにガールフレンドを妊娠させて二十歳前で所帯持ちになってしまいます。実はこの映画では冒頭の出会いからこの元ボクサーと若者は上映時間の三分の二を過ぎるまで再会せず、完全にアル中のスーザン・ティレルと同棲した元ボクサーが、この女と別れてプロとして再起を図る姿が並行して描かれます。 再デビューしても相変わらず展開はすっきりしません。初戦は勝つことができたけど、ファイトマネーのことでトレーナーとは喧嘩になるし、また彼も酒浸りの生活に戻ってしまいます。ブリッジスは所帯を持ちながらも地味にカムバックして次第に実績を重ねてゆきます。町で偶然に出会った二人、ブリッジスはこのたちの悪い先輩を避けようとします。「せめてコーヒーぐらい付き合えよ」と連れていかれたダイナーで、肩を並べて無言でコーヒーをすする二人の姿に強烈な印象が残るラストです。 『ロッキー』のテーマが鳴り響くような展開がまるでない、本作は観る人によっては耐え難いダウナー映画かもしれません。でもこの二人のボクサー、そして私にもあなたにも、まさに人生とは“ゴングなき戦い”に他ならないんだとしみじみ感じさせられました。原題とは全然かけ離れてはいますが、この邦題のセンスは素晴らしいと思います。
S&Sさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2017-08-25 23:21:11)
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【点数情報】

Review人数 1人
平均点数 8.00点
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【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 9.00点 Review1人
2 ストーリー評価 6.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 7.00点 Review1人
4 音楽評価 6.00点 Review1人
5 感泣評価 Review0人
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【アカデミー賞 情報】

1972年 45回
助演女優賞スーザン・ティレル候補(ノミネート) 

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