1.休日に家族で訪れた科学博物館のプラネタリウムで鑑賞。
当然ながら、まわりも幼子連れのファミリーで溢れていた。
プラネタリウムで上映されている番組なので、恐竜の生態についての教材要素をベースにベタな“恐竜家族”の感動物語が展開されるのだろうと高を括っていた。
だが、冒頭からストーリーテリングの塩梅が何だかおかしい。
幼いタルボサウルスが主人公なのだが、彼が意気揚々と紹介した家族たちがその直後にあっけなく命を落としていく。
自然の摂理とは言え、いきなりシビアな展開を見せるなあ、と先ず面食らう。
そして月日は流れ、孤独に生き抜いた主人公も立派な成獣となり、自分の家族を持つ。
が、そこからも「まさか」と思わず眉をひそめてしまう想像以上に残酷な展開が繰り広げられる。
勿論、「普通」の映画として、いつものように自分一人で鑑賞していたならば、少々残酷な描写が展開されようが、ただのチープなCGアニメーションとして一笑に付するところだ。
しかし、こちとら幼児連れである。ふいに訪れた科学博物館の一プラネタリウム番組で、問答無用に家族が命を落とす様を立て続けに見せられては、さすがに引く。
内緒だが、2歳の息子は上映中におもらしをしてしまう始末……。色々な意味で惨憺たるひと時を過ごしてしまった。
エンドクレジットで今作の製作国が韓国であることを知って、色々と納得。
以前に韓国産の怪獣映画を観た時も感じたことだが、文化が違うと、同じ題材を描いても種類自体が全く別物の映画になるものだ。
当たり前と言えばそれまでだが、文化が変われば、「教育」のアプローチも大いに変わるものだ。
これはこれで、いい教訓なのかもしれない。