《改行表示》13.《ネタバレ》 父親が死をむかえるにあたって本当のことを聞きたかった息子が、最後には父エドワードにとっては最高の親孝行となるであろう脚色した話で、父親を安らかに送り出そうとする展開に、私は涙が止まりませんでした。自分の人生を語るときに、多少なりとも人は話の脚色をしてしまうと思います。でもここの話の数々は、どれも夢や希望に満ち溢れていて、聞くものの心に潤いをあたえるもので、私も真実か嘘かは気にはなりませんでした。父親が死んでしまって悲しいけれども、父親が話してきた物語の中で一生彼は生き続けるだろうと言う息子の言葉通り、人は肉体をなくしたとしても、その魂はいろんな話やモノに宿って、人々に愛され続けるのだなぁと感じました。死ぬということはとても悲しくてやりきれないものがありますが、死ぬときはエドワードのように愛するものに見送られて安らかに旅立ちたいものですね。 【はがっち】さん 9点(2004-05-16 22:10:43) (良:1票) |
12.映画を語る時、あまりに過剰・大仰な修飾語を使うのはどうかと思うのだが、そこを敢えて言わせて頂くならば、本作はある意味「究極の」ファンタジー映画だ。なぜならこの作品には「ファンタジーとは何か?」という本質的な(かつ、おそらくティム・バートン監督にとっては切実な)事柄が端的に表現されているからだ。ファンタジーとは決して幼稚な妄想でもなければ、脆弱な現実逃避でもない。少なくとも本作の主人公エドワード・ブルームにとってそれは世界観であり生き方であり、すなわち故・ジョー・ストラマーが「パンクは姿勢だ」と発言したのと同じ意味で「姿勢」、すなわち「事実」を超えた「真実」なのだ・・・・・・え、何言ってっか分かんない?うん、実は僕も言ってて良く分かんなくなってきた(笑)。とにかくさあ、良い映画ってことだよ、要は!うんとねえ、前半の回想のシーンがあまりにトンデモなくて目まぐるしいから、そこで引いちゃう人もいっかもしんないけどね、あの辺は余計なことはゴチャゴチャ考えず、画面に出てくるありのままを無心で受け取る事!そしたら分かる!分かったら四の五の言わずに映画館にGO! 【ぐるぐる】さん 10点(2004-05-16 22:03:09) (良:3票) |
11.久しぶりに映画館で素晴らしいと思える作品に出会うことが出来ました。感動しまくり、涙出まくりです!!!エドワードの愛に満ち溢れた人生は、どんなことも幸せにしてしまう。私もエドワードの様な心を持ちたい!!!と思いました。本当に素晴らしかったです!!!私の中で傑作中の傑作!! 【りっちゃん☆★】さん 10点(2004-05-16 03:09:41) |
10.とにかく映像が楽しくて、美しくて、心地よく不思議な世界に浸れました。お話もうまくまとまっていて、見終わった後ほのぼのとした気分になれます。映画館で見てよかったです。特にヤマはないけれど、どちらかというとかわいいイメージに身をゆだねて遊ぶ感じの映画でした。 【おしりはばとび】さん 8点(2004-05-16 02:10:19) |
9.《ネタバレ》 虚言や妄想あるけれど、今作の親父さんはみんなを楽しく幸せにさせるお伽噺を語る。空想と事実、現実と過去を織り交ぜ融合させつつ、バートン得意のファンタジーな世界が美しく描かれている。最後のお葬式での総出のシーンにいろんな想像が膨らみますね。親父と息子の関わり方は野郎の方がよく分かるかなぁ。父親を亡くし、子供が生まれ父親になったバートン。作風も若干変わってきた気がします。 【ロカホリ】さん 9点(2004-05-16 00:48:03) |
8.いつもどことなく繊細で、夢みたいに儚くて、それでいて少しほろ苦いティム・ワールド。そんなティム・バートンの作り出す幻想的な世界が昔から大好きで、今回もどんなカンジなのかな~♪とわくわくしながら行ったら、もう予想以上でした!途中も何度か泣いたシーンはありますが、ラスト10分は一緒に行った友人と大号泣でした…。出てくる人物一人一人が親しみやすく、場面一つ一つが意味を持っている。もうどんな賞賛の言葉を並べたてても、この作品の価値には及びません。「君が大きすぎるんじゃない、この町が小さすぎるんだ。」もう大好きです、この映画。ティム・バートン最高!! 【Ronny】さん 10点(2004-05-16 00:06:33) |
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《改行表示》7.今TBSで女映画レポーターが泣きながら 絶賛してた。 マーズ、散髪、こうもりと期待は裏切らない監督なので ここの評価点に反映させたいと思います。 【ナイスな】さん 9点(2004-05-15 11:12:44) |
6.《ネタバレ》 スペクター、水仙の中でのプロポーズ、サーカスなどファンタジックな映像のオンパレードで楽しめました。たとえホラ話に思えるような話でも、それが人生に楽しみを与え、みんなを幸せにしているのならばそれは素敵な生き方だと思います。現実と空想の物語が集約して完成していくとともに大きな感動が沸き起こり、ラストの息子の空想には「やられた~」って感じでした。ユアンの屈託の無い笑顔が物語をよりキラキラしたものにしていました。宣伝文句どおり、ティム・バートンの最高傑作だと思います。 【ジョナサン★】さん 9点(2004-05-09 19:38:19) |
5.《ネタバレ》 試写会で見ました。1番目、2番目の方が10点でしたので期待してみたのですが、まあ5点と言う評価が妥当かと思いました。父と息子の話なので「山の郵便配達」を思い出したりしたのですが、はっきり言って比較になりません。二人の心の距離が縮んでいくところがクライマックスになっていくのですが薄っぺらい印象です。また奇抜な映像ばかりが目に付き、かつそれが伏線のつもりなんでしょうが伏線にもなりきれていません。詰め込み過ぎで未消化なんでしょうね。ジェシカラングの若作り、少し辛いです。見ていて息苦しくなりました。「ギャラクシークエスト」のシガニーは凄い化けぶりでしたが今回は微妙・・・。ということでビデオでいいかも。 【ぴよっち】さん 5点(2004-05-08 03:16:04) |
4.結構期待してたんですが……う~ん、イマイチ。あのファンタジーの世界に入り込めなかった自分がいたのもそうだけど、結構ファンタジー色が強すぎて時代背景がぼやけている感じがしてしまった。あと私は父と息子との関わりのシーンをもっと観たかったんですけど、意外と少なくて残念。見終わって思ったことは、確かに奇麗な話ではあったけど、逆に奇麗に収まりすぎた映画だったなってことと、主人公みたいなああいう人の方が人生幸せに生きれるのかもって思った。 |
3.同じベトナム戦争の時代を扱ったおとぎ話風の作品「フォレスト・ガンプ・・・一期一会」に8点をつけたのでこの作品は9点か10点しかありえないのですが、下の二人の方の10点と全米平均の8点を横目で睨みながら真ん中の9点をつけます。ベトナム戦争の是非なんていう天下国家の問題を扱った作品じゃないし、それに「フォレスト・・・」でのトム・ハンクスの演技が光っていたので点数を離したくなかった・・・なんていうのは屁理屈なので無視していただいて結構です。一言、「良かった。」と書くだけでも十分なのですが、これから鑑賞される方のためにもう少し詳しく書いておきます。まず、「フォレスト」との比較になりますが、この時代を描くのにCGをあからさまに使わなくても、大統領の実写を使わなくても、主人公のIQが平均より低くなくてもOKどころかそのほうが作品を「おとぎ話」として成功させています。年月の経過とともにつらかった事実の記憶は風化し、父エドワードがベトコンの拠点に乗り込んで捕虜になるか殺されるかのシーン(会話はベトナム語でアメリカでの上映でも字幕が入ります)でさえもノスタルジックに脚色され、密林のゲリラ戦で恐れられたベトコン兵たちの結構可愛い日常の素顔が印象的でした。ベトコン兵のカンフー張りのアクションにはまいりましたが・・・ベトナム人って本当にこんなことするの・・・でも楽しいシーンでした。この他にも、桃源郷(理想郷スペクター)、サーカス、空の落書き、水仙などの数々の美しい場面が網膜に焼きついて離れません。父エドワードは激動の時代にいろいろつらいことも経験しただろうけれど、息子に語る内容は楽しいことばかりになっているのようなので、この人の人生は結構幸せだったと言えるでしょう。 【かわまり】さん 9点(2004-04-29 03:27:36) (良:1票) |
2.子供の頃って童話とか聞いてる時、途中「ねえ、それから?それからどうなったの?」って親にねだったりするじゃないですか。自分はこの映画を観てる間、久しく忘れていたそんなわくわくするような気持ちを存分に味わう事が出来ました。虚実入り交じった奇想天外なストーリー展開に魅了され、且つ父親とのコミニュケーション不全症候群の自分にとっては、ツボはまりまくり、いい大人が泣く泣く・・・。やられました!この映画はティム・バートン特製、大人のための飛びきり上等な絵本に仕上ってると思います。看板に珍しく偽りなし、これはまぎれもなく彼の最高傑作です。映画が好きで良かったと思える瞬間が確かにこの映画にはある!<補足>tommymarandaさん、自分も女性の方がこの映画、評価が辛いかもなって思いましたよ。ジェシカ・ラングはもちろん好演ですが、妻の心理が多少描き足りないって気もしたんで。でもいいじゃないですか、たまにゃ男性側に迎合する映画があったって。 |
1.マンハッタンで上映数が残り僅かになった今になって、やっと見ました。当初、何の映画かもチェックせず、全く見る気が無かったのですが、友人(男性)2人が共に「感動して泣いた」と言ってたので、興味を持った次第です。結果はこの点数通り「最高~」でした。全てのエピソード(お父さんの法螺話)が複線となって自然とラストの感動の場面に繋がっていく。泣き虫の自分は当然泣きましたが、「悲しい・嬉しい」涙ではなく、素直に感動してキレイな涙が止まりませんでした。寓話でもない現実でもない、不思議な映画の設定でした。ただ、上述の友人の奥さんと自分の奥さんは、共に「全く感動しなかった。どこがおもしろいの?」という反応でした。男性だけにヒットする映画とは思いませんが、もしかしたら、父親と息子の関係が根底に存在しており、男性の方が感情移入しやすいのかもしれません。(でも、勿論女性にもお勧めです。ジェシカ・ラングもいい母親を演じてますし。) |