20.《ネタバレ》 この世で一番薄気味悪いのは幽霊でもなく死体だけが残り影も無く消えた殺人者である。 背筋が凍るような気味の悪さ、次々と殺されて行く女性たち。 それを追う刑事達の奮闘は間違った方向へと進んで行く、雲を掴むかのような実体の見えない犯人に振り回される刑事達に見ているこちらも参ってきます。 にしても刑事達の拷問まがいの自白強要をここまで赤裸々に描くのは凄いですね。まぁどの国でもやってる事かもしれませんね。 そんな彼らの奮闘も虚しく結局誰が犯人かもわからず、そして時が経っても犯人は生きている結末に行き場の無い戸惑いだけが残りました。 【えすえふ】さん [インターネット(字幕)] 7点(2020-02-16 20:54:55) |
19.なんとも言えない終わり方。 刑事が恐ろしく暴力振るっていたが1980年代は普通だったんだろうか・・・。 【へまち】さん [インターネット(字幕)] 7点(2018-02-10 11:26:13) |
18.《ネタバレ》 冒頭のシーン、排水溝の死体に虫が集ってて、光でぞわっと動く感じで引き込まれた。 韓国映画っていうかこの監督のコメディシーンは独特で面白いよね。 ゾディアックと続けて観たせいで印象が弱まったのが残念 【おとばん】さん [インターネット(字幕)] 7点(2017-08-06 17:23:15) |
17.《ネタバレ》 この監督の作品で好きな映画があったので借りてみました。最初は「なんだこのくそ警察は!」って思ったり訳の分からんシーンがあったりで「外したかなぁ」って思いましたがそれらくそ警察と思っていた奴らにどんどんひきつけられていきました。エンディングはどうなる?どうなる?、、、はぁ、、、そう来たかぁという終わり方でした。やっぱり犯人はわかってほしかったなぁって思いました。でもこういう映画を見ると韓国映画もすごいなって思います。 【珈琲時間】さん [DVD(字幕)] 7点(2016-11-01 22:21:43) |
16.同じく未解決事件を扱ったゾディアックにひけをとらないくらい面白い作品だった。個人的にはゾディアックの方が好きだが。 犯人っぽいというだけで証拠のねつ造、無理矢理の自白、と何でもありの韓国警察。まあ、昔の日本もこうだったんだろう。 いまでは、アメリカ映画や、日本のドラマなどで人権うんぬんが一般人に知られてしまい、すぐに弁護士を呼んで自白の強要は難しくなってしまった。 まあ、こういう捜査のやり方は、えん罪を生むのは間違いないが、これで捕まえた犯人も数多くいるのだろう。 証拠がなくては絶対に犯人と思える人物でも捕まえることができない今の世の中、警察には頑張ってもらいたいと思わせる映画でした。 【シネマファン55号】さん [インターネット(字幕)] 7点(2016-10-27 14:37:29) |
15.《ネタバレ》 韓国の警察は世間に不信感があるのかボンクラに描かれることが多い。ソン・ガンホが田舎警察の典型的なボンクラ暴力刑事を好演している。知的障碍者を脅して自白を誘導したり、トンチンカンな推理を真面目に進言したり、滅茶苦茶なんだけど熱意はあって憎めない奴。 コンビを組む知性派刑事はキム・サンギョン。ボンクラ暴力刑事とことごとく対立するが、レイプ殺人鬼を何とか捕まえようとする気持ちは同じ。 この知性派刑事が最後は我を忘れて犯人じゃない容疑者に暴力刑事顔負けの暴行をしまうのだが、そうならざるを得ないような流れがしっかり描けているので感情移入できる。 実際の未解決事件を基にしているためか、結局犯人は誰なのか解決されないまま。そうした終わり方に、投げ出された感じですっきりしないものは残る。 あまり好きではない手法だけれど、この作品に関してはこれもアリかなとも思える。目撃者の女の子の「普通のおじさんだった」との証言。凶悪犯罪を犯したごく普通の男が今も野放しになっている。最後まで姿を現さない犯人が、想像力を刺激する。 独特の後味の悪い余韻。ボン・ジュノ監督の才気を感じる。 【飛鳥】さん [DVD(吹替)] 7点(2012-12-05 15:31:19) |
14.見えない犯人よりも、とび蹴り野郎にムカついた。 【ベルガー】さん [DVD(吹替)] 7点(2011-10-13 20:40:16) |
13.《ネタバレ》 非常に完成度の高い映画で、ポン・ジュノ監督の才能の高さを感じることができます。また、80年代、90年代の韓国の状況も映し出していて興味深かったです。 ただ、「疑わしきは罰する」みたいなノリで暴力的に捜査をする主人公達の姿にはどうしても共感できない部分がありますね。冤罪とかも多かったんでしょうね。ただ、この事件の犯人には怒りを覚えますけど。 【TM】さん [DVD(吹替)] 7点(2011-10-10 00:06:18) |
12.ギリギリのところで見えそうなのに霞んでしまう犯人の描写が上手いと思う。それにしても刑事の暴力描写は嫌悪感を持つほど。飛び蹴りって・・・。 【次郎丸三郎】さん [DVD(吹替)] 7点(2011-02-03 23:42:38) |
11.評価が高いだけあって期待して鑑賞した作品。時代に翻弄される人々の描写がよく伝わってきて、この事件が未だに解決していない気持ち悪さを充分汲み取る事ができた。ソンガンホの映画を初めて見たけど味のある俳優だと思った。 【おっちょ】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-11-08 13:42:33) |
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10.《ネタバレ》 犯人が一向に捕まらない刑事のもどかしさ、人間の心理をうまく描いていたと思います、韓国映画らしいリアルなグロテクスさがある描写もよかった。ラストシーン、昔ここでよくやったという間接的な犯人の言葉。これも実話なのでしょうか?だとしたら寒気しますね。 |
9.《ネタバレ》 実際に起こった未解決の事件を、映画化した作品。私自身、そのことは観る前から分かっていたので、未解決の事件をいったいどういう風に作品に仕上げるのだろう、と思いながら見ていたのですが、いやはやこれは上手いですね。まず、主演男優のソン・ガンホがいい。いかにも田舎の刑事と言った風貌が、作品全体に漂う泥臭い雰囲気と非常によく合っています。いや、ソン・ガンホがいたからこそ、この雰囲気が出せたのでしょう。本当にいい意味で、スタイリッシュなどという言葉とは縁遠い作品に仕上がっていると思います。物語の展開も非常にテンポよく、"犯人は捕まっていない"という事実が分かっていながらも、「もしかしてこいつが…?」と思わせる演出の仕方も、本当にうまいと思います。ラストのまとめ方もいいですね。あれも実際に即したエピソードなのかどうかは知りませんが、他のサスペンス映画の事件解決シーンと同じくらいのカタルシスを覚えたほどでした。見応え十分、こってり濃厚サスペンスの傑作です。 |
8.なかなか。ぐいぐい引き込まれました。映画としても実際問題としても犯人が捕まらないってのは遣る瀬無い。 【すたーちゃいるど】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-03-22 18:27:33) |
7.《ネタバレ》 えええ、このレビューを書くまで、鑑賞後でもまだ二度目の視聴だと気づいてなかった。13年前とはいえ、これほどきれいサッパリ忘れ去るとは怖くなる。で、点数を1点上げます。ここまでエグく、エゲツない描写には一定の価値があるのではということが理由。 (2008年鑑賞時のレビュー) ミステリ作品だと、ああこいつが犯人だったのかーというカタルシスを得られるのですが、これは実際の未解決事件をモデルにしているということで最後まで犯人が分からないんですが、未解決事件なんてザラにある訳で、現実にはこういう嫌ーな 粘っこい やりきれない感じになるんでしょうね。それをうまく表現出来ているとは思います。でもこんな捜査絶対ダメでしょ... 【くろゆり】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2008-03-01 01:05:36) |
6.当時の警察のいい加減さを容赦なく描いていていいですね。同じアジアの国だけど日本と韓国は似ているようでぜんぜん似ていない。文化の違いを感じられるのも面白いです。未解決事件ということで後味は悪いですが、映像の迫力が凄くていろいろな場面が強烈に頭に残りました。 |
【ジダン】さん [地上波(字幕)] 7点(2007-11-15 19:17:06) |
4.《ネタバレ》 最初、「犯人は捕まってない」って読んだときはどうやって終わるんだろうと思ったけど、ほんとに捕まらずに終わりましたね。映像自体に重みがあって雰囲気はいい感じです。すっきりしない作品だけど、これはこれで味があります。 【やいのやいの】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-07-09 21:31:17) |
3.前半、これってコメディ?と思わせるような演出の数々に、事件の酷さが薄れてしまいます。しかし、時間の経過とともにシリアスさがジワジワと染み出してきて、エンディングを迎える頃には重々しいドラマに仕上がっています。そのあたりの手腕は素晴らしいと思いますね。出演者達の熱演も光ります。ただ、どうなんでしょう、映画としては満足できないこともないのですが、どうにも描かれている光景が馴染めません。冤罪、証拠捏造、暴力、拷問… 事件現場で死体を前に遊ぶ子供達、平然と見守る野次馬、酷い死体に向けられるTVカメラ… わずか20年ほど昔に、こんな現実が隣国であったんでしょうか?その辺りが消化不良の原因と思います。それから、実話としては未解決事件であっても、映画化するにあたっては、もう少しだけ作者の解釈を加えて欲しかったですね。良作だけに少し残念。 |
2.《ネタバレ》 今、どこかで生きている。この青空の下、同じ空気を吸いながら。だから映画は終わらない。それは黒い影となり、胸の奥に残り続ける。だから映画は終わらない。追憶の終わる日はこない。 【紅蓮天国】さん 7点(2004-04-28 20:10:09) |
1.下記のお二方共鋭い意見で面白く読ませていただきました。この映画を観る前の韓国映画に対する期待、『JSA』『ペパーミント・キャンディ』『魚と寝る女』等ほぼ全ての映画にガツンとやられた身としてはどうしても相当な期待を寄せてしまっていました。点数はこの期待に対する反動も含むとします。つまりガツンとまではこなかったけど悪くはない映画だという印象です。となるとどうしても欠点を挙げざるを得ない書き方になってしまいますが、最初から犯人探しに翻弄される刑事たちのドラマになることはわかっていたのだからもう少しポイントを絞って欲しかった。ソン・ガンホのユーモラスな面は活かされているのか活かされていないのか曖昧だったような気もします。現場検証で足型を見つけては耕耘機に踏み消されたり滑って転ぶ場所を「そこにハチミツでも塗ってあるのか?」には笑いましたけど。笑いに重点を置くというのではなく、重苦しくなる空気を緩和させる役目として活かされていたのか活かされていなかったのか?私自身も実はよくわかりません。ただそういう部分が曖昧な感じはしました。猟奇的なシーンとユーモアが繋がっていないような・・・。 【トム&クルーズ】さん 7点(2004-04-04 00:43:54) |