1.《ネタバレ》 性的虐待から多重人格になったという話は、ストーリー要素として今では手垢がついてしまった。なので、そこからいろいろ付け加えようとしたのだろうが、ごちゃごちゃと空回りしている感じ。
看護師の麗子(深田恭子)が二重人格で、凶暴なマリという人格がいる。と思ったら、実は麗子もマリも春海(北川景子)の別人格で、春海は三重人格だった。ところが、四番目の人格がいるらしいとなって、でもそれは春海とは別人の同じ性的虐待を経験したエリだった――と、ひねった上にひねったせいで、わけがわからなくなっている。最後の別人の設定が無理やりすぎて、ただ意表をついたどんでん返しをやりたかっただけに見えてしまう。
見た価値は・・・・今をときめく北川景子の美女っぷりに対して、深田恭子もまだヒケをとらないのがわかったくらい。