1.基本的には悪くないが、いろいろなエピソードを詰め込みすぎて、あまりまとまりがない。あと、物語に登場する人物が何か狂気じみているのが、逆にリアリティがあるのかなあ、と思ってみてました。中学時代のシャンヌと仲良くなるフランシスは、最後の最後で「変!」とシャンヌに言われ「そう、僕は変さ!」と開き直って飛び出していって、そのまま終ったのが受けた。いろんなエピソードがあるのは結構だが、それらが全部、何らかの結論を見ないまま次へ次へと流れて後回しにされていき、結局忘れ去られてしまっている気がする。最初の少年のこの映画で果たしている役割は?とか、フランシスは?大体、この映画は何が言いたいのかな?というとよくわからない。まあ、親父は大切にしろよってことなのかな。映像はあまりぱっとしなかった気がするが、細部の脚本は良かったと思う。台詞回しは面白い。あと、最後にシャンヌ役のリーリー・ソビエスキーは可愛いです。父親役の俳優(名前知らない)も好演をしていたと思います。