11.《ネタバレ》 伝記映画としては、チャップリンが自伝のために作家に人生を回想する、最後はオスカー受賞式のところで閉める、など非常にかっちりしたオーソドックスな撮り方がリチャード・アッテンボローらしいところです。正直なところ『ガンジー』の時の様な主人公に対する思い入れは感じられず、平凡な映画と言う印象は否めませんでした。でもこの映画の意義は、ロバート・ダウニー・Jrにチャールズ・チャップリンを演じる機会を与えてくれたことに尽きるんじゃないでしょうか。もう上手い、としか言いようがない素晴らしいパフォーマンスです、さすがに老年期のチャップリンについてはちょっと苦しいところがありましたが。 私生活の乱れで俳優キャリアの低迷時期が長かったのは残念ですが、この人は現在のハリウッドでも屈指の演技力を備えたアクターだと思うんですけど。まだまだ若いし、ダニエル・デイ=ルイスを超えられる可能性すら秘めた人だと思うんですけどね。 【S&S】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2013-12-26 22:16:30) |
10.伝記ものってのは、すでに巷間に流布しているイメージから、いかにナマなものを削り出してくるかってとこが勝負。といってただ裏返しただけの偶像破壊もつまらない。けっこう難しい。これだけ大きな人物を対象にすると、やはりビビってしまうのか、けっきょく当たりさわりのないものになってしまった。「愛されるチャーリー」「センチなチャーリー」はある一方、初期の作品に見られる「単なるからかいを越えた悪意を感じさせるチャーリー」「凶暴で殺伐としてさえ感じられるチャーリー」は割愛されてしまった。この両者の兼ね合いにチャップリンの魅力はあったのに。おもだった作品に触れていく中で『殺人狂時代』には言及しない。あれはチャップリンの女性遍歴(少女遍歴)のネガとして興味深い作品だろうになあ。はじめてセネットのとこを訪ねて、編集というものの面白さと怖さを知るエピソードはなかなかよかった。ヒットラーとの対比なんかもっと執着しても面白かったのでは。20世紀の二人の独裁者として。チャーリーの名場面集で幕にするってとこに、偶像に寄りかかってる情けなさが現われている。大部の「チャップリン自伝」を2時間半で読めたと思えばオトク。 【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 6点(2011-09-02 10:05:32) |
9.チャップリンならずとも、著名人の一生をざっと描けばこれと似たようなストーリーになる気がします。貧しい少年(少女)時代に始まり、ちょっとしたチャンスをモノにして頭角を表し、世間的な成功のウラで恋愛やら別れやら訴訟やら毀誉褒貶やらが絡んで苦悩する…。チャップリンの生涯がこれだけだったとは思いませんが、映画としてはよくあるパターンの連続でした。ただし、ラストでチャップリン映画の断片が流れたシーン、それと登場人物たちの生涯をコンパクトに紹介するシーンはちょっとグッときました。人それぞれ、重い運命を背負っているんだなぁ、だからこそ「笑い」が大事なんだなぁと。 【眉山】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2011-06-12 02:28:15) (良:1票) |
8.チャップリンの人生を描くということの興味、大のチャップリンファンである私にとってはどのようにチャップリンの人生、一般的にまだ知られていない別の顔などその他見たいけど見たくない。でも知りたいという何とも複雑な気持ちを感じつつ観ることにした。でもって、やはり偉大過ぎる人物像を2時間ちょっとの時間で全て見せる。描くことの難しさを覚えずにはいられない。今まで一度もチャップリン映画を観たことのない人にはなるほどね。これがチャップリンなのかとなるかもしれない。しかし、私のようにチャップリン映画は短篇も長編もほとんど観ている者からすると物足りない。伝記映画としては大変、良く出来た作品だとは思うし、監督のチャップリンに対する愛も十分に感じることが出来る。その他、出演者の演技、特に主人公チャーリーを演じたロバート・ダヴニー・Jrの演技は素晴らしいものを感じさせるし、本物のチャーリーになりきっているぐらいお見事である。それでも初めてチャップリンを観る人にはチャップリンの全て、魅力を全部伝えようとするならば伝記映画ではなく、本物のチャップリン自身が演じているチャップリン映画をどれでも良いから1本見せる方がチャップリンの素晴らしさを伝えることが出来るのではないだろうか?(個人的に1つだけ薦めるなら迷うことなく「街の灯」←この映画を貶す人とは友達にはなれない。)この伝記映画だけを見てチャップリン初体験の方が本当のチャップリンの偉大さをどれだけ解ることが出来るだろうか?という疑問が残る。最後にもう少しだけ言わせて貰うとこの作品を観て一人でも多くの方がチャップリン映画を観たいと思うようになってくれたら私はとても嬉しい。天国にいるチャップリンもきっと同じであろう! 【青観】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-04-29 21:18:46) |
7.2時間では到底語れないのはわかりますが、ストーリーにはもっと深くえぐってほしいところも多々ありました。豪華なキャストや演技にはハッさせられました、ミラ・ジョヴォヴィッチも初々しくてみずみずしかったです。 【HRM36】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2010-09-05 11:13:16) |
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6.《ネタバレ》 偉人を題材にした映画は観る側がその本人の風貌や顔と俳優を見比べてしまうのは仕方がないし、それがチャップリンのように世界中の誰でも顔を知っている人物なら尚更の事。これ程波瀾万丈の生涯を送った人物の話を2時間程度の映画という枠の中で描き切るのは大変な事だと思うし、彼の生涯の全てをしっかり描き切るのは不可能だとも思える。あまりにも駆け足でその生涯を振り返り、その中で次々登場する豪華キャストがあまり印象に残らないのが残念ですが仕方ないのでしょう。それでも本作のロバート・ダウニーJrは見事だった。称賛されるべき素晴らしい仕事をしたと思います。 【とらや】さん [DVD(字幕)] 6点(2009-09-27 22:54:55) (良:1票) |
5.マリサ・トメイとペネロープ・アン・ミラーとダイアン・レインが一つの作品で見られるなんて!!とわくわくしていたのですが、みんなちょこっとずつしか出てなくてがっかりでした。ほかの脇役も含めて、せっかく出すんだったら、その人たちそれぞれの主人公の人生における意味合いや位置づけをきちんと消化してから出すべきでしたね。これでは単に「その人がいたからその役を作った」というだけです。もっとも、こんな誰が見ても畏れ多い役に果敢に挑んだロバート・ダウニー・Jrの度胸と勇気には敬意を表したい。 【Olias】さん [DVD(字幕)] 6点(2009-09-14 23:04:39) |
4.観た後、う~んとうなりたくなってしまいました。チャップリンに失礼の無いよう一生懸命つくっているのは伝わるのですが・・・でもこの時間ならしょうがないでしょうね。ラストシーンはちょっと反則!! 【たけよし】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2008-01-09 20:45:24) |
3.チャップリンのロリコンっぷりには、正直ドン引きです。確かにこの作品、チャップリンという人物の背景をある程度知ることが出来たという点では参考になったけれど、彼が世に生み出したメガトン級の傑作の数々を念頭に置くと、あんな巨匠の生涯をこの程度の作品で済ましていいのだろうか、なんて疑問が湧いて来る。確かにキャストは豪華だけれど、チャップリンを描くには覚悟が足りなかったような気がする。 【ひのと】さん 6点(2004-07-03 11:06:12) |
2.チャップリンのしぐさをよくここまで真似したものだ。 【ロイ・ニアリー】さん 6点(2004-01-16 01:24:53) |
1.ロバートダウニーjrが頑張った映画。でもしばらくすると印象がそれだけしかなくなる。 【omut】さん 6点(2003-06-17 03:43:11) |